前回、幼稚園に入る前の体験から
「相手が求めている事を正確に伝えなくてはいけない」
というマインドブロックを持ってしまったきっかけを書きました。

 

 

もう一つ
「私は話してはいけない」 

というマインドブロックがありました。
 

もう少し深堀すると潜在意識の中に
「私が話すと相手が不快になる」という恐れがあるようです。



前回と同様、幼稚園生のころの事です。 
母に連れられて美容院に行きました。

私が髪を切ってもらう間、
美容師さんが色々話しかけてくれました。
 

内容の詳細までは覚えていませんが
幼稚園の事、お友達の事、
どんな遊びが好きかなど、
よくある話のやりとりだったと思います。
 
とにかく言葉のキャッチボールがとっても楽しくて楽しくて、 
美容師さんとの会話を楽しんでいたワクワク感と
鏡に映る私がとってもニコニコしていたのを覚えています。





髪を切り終わって
美容院のドアを出た後、
母は少し怪訝な顔にになり、

「あなたはお喋りね。余計な事を言いすぎる。」 と言いました。
 

私はその母の言葉と表情から
「お母さんを困らせてしまった。いけない事をしてしまったんだ」 と、

罪悪感で
それまでの楽しかった高いテンションから 
一気に崖を転げ落ちた感じでした。


更に私の両親はあまり仲が良くなくて、
母はいつも父の事を
「あの人はお喋りでイヤ」 
「お喋りはみっともない」 と言っていいた事が重なり、


美容院を出た後のほんの一瞬に、
「お喋りはお母さんに嫌われる」 
「お喋りは悪いこと」  と心に刻み込んでしまいました。

 


前回のエピソードで書いた、
「相手が求める、正しいことを言わなくてはいけない」と
組み合わさり 
話すことへのネガティブなビリーフ(思い込み)は強化されました。 

 

小学校に入り、授業で先生が
「分かる人は手を上げて」という場面、
私の中では答えが分かっていて
それが正しいと確信があっても
手を上げて発言することができませんでした。

指名されて発言を求められたときは
蚊の鳴くような声で話すので
「聞こえません」 と言われ
ますます怖くなり 
大勢の前で言葉を発することに神経質にになってしまいました。



 

両親は「相手の話をちゃんと聴きなさい」 とも教えてくれました。
確かに大切な事です。

他にも家庭の中で「言葉」が大きな影響を持つこと、
僅かなニュアンスの違いで恐怖を感じる体験を何度もした私は
(それらの体験はいつかブログに書いていこうと思います)

「余計な事は言ってはいけない」
「お喋りは良くない事」 
「しゃべり過ぎると相手に嫌われる」というビリーフ(思い込み)を
頑強なものに変わっていきました。 

 

 

 

 

特に自分の考えや経験を話すことは大きなマインドブロックが
でき上りました。 

 

 

 

大人になってからも それは続きました。

例えば、
仲の良い友達と食事に行くなどの楽しい時間を過ごした後





「私は他の人より たくさん喋ってしまっていなかったか?
相手の言葉を遮ってしまっていかなかったか?
不快な思いをさせてしまったのではないか? 
「お喋りな人だ」と思われて嫌われたのではないか?」

と、50代半ばまでの長い間 
ずっとずっと「ひとり反省会」を続けていました。

 


 

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それから長い年月は経ち、今から2年ほど前、
コーチングサービスの個別相談会に申し込みました。

 

 

私の病気の事、これまでの経験などを一通り話し終わり、 

「あっ、また私はしゃべり過ぎてしまった。
余計なことまで言ってしまったのではないか?」
 と

自己反省に入りそうになった時、

「はるちゃんの話、めちゃくちゃ面白い!
話の内容も興味深いし、 話がとっても分かりやすい。
もっと聞きたい」

と言われ 

私は 「え? 私は話してもいいの?!」  

と、目の前が開けた感じがしました。







子どもって誰かに「おかあさんは優しい?」 と聞かれると
「優しいけど 怒るとすごく怖い」
なんてやりとりよくありますよね(笑)


そんな感じの、よくある場面だったのかもしれません。

母は元々は優しい人です。
私に罪悪感を植え付けようとした訳ではないでしょう。
でも、ほんの短い時間の出来事が
50年以上も私を縛り付ける大きなブロックになっていました。 

 


誤解のないよう書き添えますね。
 

「私が発信するのが怖いのは、母のせい」 と言いたいのではありません。
そのブロックを持ち続けることを決断するのは私自身、
それに気づいて手放すかどうかは
母ではなく、私の課題です。 


 
もし、読んでくださったあなたが
心の奥に何かブロックを持っていると気づいているなら
自分が決めれば、いつからでも変わることは出来るとお伝えしたいです。


 

もし、あなたが育児の真っ最中ならば、
ちょっと気をつけていれば防げるメンタルブロックや親子間のトラブルを
無駄に作らないための参考になれば嬉しいです。

  

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子ども、特に3~6歳の子供の脳は
親から言われることは100%正しいことと取り込み
その後の人生にも大きな影響を与えます。
 

 

例えばママ友と立ち話しをしているとき、
「うちの子って○○もできないのよ。手がかかって困るわ~」
「そうそう、うちも・・・」  
などど言っている場面はよくあると思います。

 

決して子どもを責めるつもりはくて、
たとえ本心でなく、むしろ手がかかることも可愛いと思っていてたとしても、
 

 

子どもは
 

「お母さんは自分をできないと思っている」
「自分はお母さんを困らせる存在なんだ」  と感じてしまいます。

子どもは聞いていないようで 
パパ、ママの言葉は聞こえています。


私は全ての子どもが

安易な事で
自尊心を失うことが無いようにと願っています。


 

 

先ずはパパ、ママが心から笑顔でいられるように
自分自身を慈しみ大切にしてほしいと思います。
 

自分が満たされないまま、周りをしあわにしようとするのは難しいです。
不足感や不安は子どもへの不必要な批判やストレスを生みます。

 

 

 

でも、パパ、ママが笑顔でいれば
それだけで自然と子どもの笑顔を増やすことができます。 





まず、自分が心地よくいること

それは親子関係だけでなく
会社でも友達でも、すべてにおいて
自分も周りにも幸せを広げるために
とても大切なこどだと私は考えています。