名駅西、名古屋市中村区大門にあります、
着物専門店&男着物専門店きもの美濃幸 、
3代目若だんなです
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よろしくお願いいたします。
きもの美濃幸好みのお品を、
全国の皆さまに。
31日(水)まで、
きものクリーニングキャンペーン
開催中です
クリーニングキャンペーン開催の度に、
ブログに掲載していますが、
とても大切なこと、
「きもの美濃幸での『丸洗い』とは。」
今回も掲載をさせて頂きます。
初めての方は、
ご参考のひとつになります様に。
何度もご覧の方は、
再度お楽しみ頂けます様に。
どうぞ、ご覧下さいませ。
ご来店下さいますお客様のご質問や、
webを見ていて、
着物ファンの多くが疑問に思っている、
「丸洗い」ってどこまでが丸洗いなのか?
そもそも「丸洗い」って何??
という疑問&質問。
確かにその通りで、
丸洗いに出されるお客様はもちろん、
もしかしたら、私たちの業界の人も、
ハッキリとした定義を持っている方は
少ないのかも知れません。
標準価格や加工の範囲に関しては、
其々のメーカーさまや、
職人さんがされる事なので、
業界としての定義付けをする事は
難しいのかも知れません。
ただ、
「なんで他は〇〇円なのに、
きもの美濃幸は△△円なの!?」
というお声も耳にしますので、
きもの美濃幸として、
「丸洗い」を承った際の「加工の範囲」を、
お客様に明示するべきだと思います。
きもの美濃幸と、
当店が悉皆全般をお願いしている、
おおつき工芸との間での共通認識、
「丸洗いの定義」は、
一言で言ってしまうと、
「 着用の際に付いた汚れを落とし、
次回袖を通す時に困らない様に、
綺麗してお納めする。 」
事です。
そのために掛かる仕事は、
一部例外(余りにも酷いシミなど)を除き、
すべて料金の範囲内で、
させて頂いています。
きもの美濃幸で、
「丸洗い」という加工をお承りした際は、
まず、
1、お預かりした着物を一点ずつ検品。
をします。
汚れの状態はどうなのか。
溶剤を使って丸洗いをしていいものか。
丸洗いに耐えうる状態なのか。
などといった事を、
きもの美濃幸でお預かりした際と、
おおつき工芸に着物を渡した際の、
2回チェックする様にしています。
きもの美濃幸で承る際は、
お客様と一緒に着物を前にして、
シミや汚れの確認、
どこまで綺麗にするのかなどを、
相談しながら決めています。
そして、
2、溶剤を使ったドライクリーニング。
おおつき工芸さんに、
当店がお願いしている「丸洗い」では、
「一枚ずつ」専用の洗濯機で、
洗ってもらっています。
ただ、
着物ファンの方ならご存じのとおり、
ドライクリーニングでは、
皮脂・ファンデーションなどの、
「油性の汚れ」は落ちるのですが、
汗や水のシミといった、
「水性の汚れ」を落とす事が出来ません。
なので、
きもの美濃幸とおおつき工芸では、
ドライクリーニングの前と後、
3、すべて検品をし、
汗等の水性汚れの部分を水洗いをする。
様にしています。
ここはもしかしたら、
「丸洗い」という定義を大きく分ける、
ひとつの指針となるのかも知れません。
そして最終段階、
4、シワ伸ばし~プレス加工~最終検品。
を経て、皆様の元へのお届けになります。
シワ伸ばし~プレス加工も、
仕上げをふんわりとする為に、
それぞれのきものに合わせた加減をし、
最後まで抜かりない様に気を配り、
仕事をして頂いています。
再度書きますが、
きもの美濃幸、おおつき工芸では、
着用の際に付いた汚れを落とし、
次回袖を通す時に困らない様に綺麗にする。
事を丸洗いの定義にしているので、
ドライクリーニングと汗部分の水洗いは、
必ずセットで行っています。
その分、
お客様にご提示する価格は、
高くなってしまうのですが、
水性の汚れというものはとても厄介で、
その時は見えなくても、
何年、何十年の時を経ると、
その部分は黄変し、
そして黄変を直すには、
その何倍もの費用が掛かり、
最悪の場合、直せなくなる事もあります。
綺麗にしたはずなのに、どうして。。。
という、悲しい事が無い様に、
もちろん、人がする事なので、
100%という保証はどこにもないのですが、
大切なきものをお預かりした以上、
何十年先も、
最後まで責任を持って出来る加工をする様、
当店でもおおつき工芸でも心掛けて、
仕事をしています。
以上の内容が、
きもの美濃幸で行う、
「丸洗いの範囲&定義」になります。
私たちはもちろんですが、
それ以上に、
おおつき工芸の大槻健一朗さんは、
本当に真面目な職人さんで、
直接お逢いする事のないお客様から、
お預かりする着物だからこそ、
絶対に間違いを起こしてはいけない。
という固い信念を持って、
毎日、毎時、
皆様のきものと向き合ってくれています。
おおつき工芸に丸洗いを出すと、
着物が着やすくなって戻ってくる。
というのは、
お客様から多くお聞きする生のお声。
きもの美濃幸も、おおつき工芸も、
精一杯の心を持って、
皆様の大切な着物をお預かり致しますので、
どうぞ、安心してご利用ください。
最後に余談ですが、
きもの美濃幸以外のお店に
丸洗いを出される時は、
以上の「丸洗い」の範囲を、
事前に聞いておくと良いと思います。
もし、
ドライクリーニングしかしない場合は、
着用された着物であれば、
必ず水洗いをする事をお勧めします。
特に、単衣や暑い季節に着て、
沢山汗をかいた着物に関しては、
なおさらの事です。
きもの美濃幸の丸洗いなど、
悉皆関係のお仕事をして下さっているのは、
先述のとおり、「おおつき工芸」さま。
その悉皆仕事をして下さっている、
大槻健一郎さんは、
私と同い年ですが全く違う道を歩み、
でも、
その根底の「着物に対しての想い」は同じ、
大切なお取引先様であり、パートナーです。
ぜひ一度、大槻さんの仕事をお試し下さい。
皆様の大切な着物たちが、
末永く、世代を超えて愛されていきます様に。