卒園式を迎える母の着物姿。「番外編~若女将の着姿ご紹介~」 | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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随時ご紹介をしております、

お客様の着姿ご紹介。

 

 

今日は番外編という事で、

お客様にあらず、

若女将の着姿をご紹介します。

 

どうぞお付き合いくださいませ音譜

 

 

今日は娘の卒園式。

 

 

夫婦揃って和装で出席しましたが、

まずは若女将の着姿をご紹介します。

 

 

長着は染の川勝さんが手掛けた訪問着。

 

波紋を総柄で柄付けし、

要所に箔と金駒刺繍を施してあります。

 

 

肩も金彩と金駒刺繍。

 

 

前身頃にも、

丁寧な仕事が施されています。

 

 

訪問着らしい、

格式ある仕上がりの一着ですが、

地色の使い方が絶妙なので、

大仰になり過ぎない良さを持った

仕上がりになっています。

 

 

柔らかな地色なので、

どこか控えめな雰囲気。

 

これが濃色だった場合、

一気に総柄訪問着然とした、

豪華な雰囲気になる事でしょう。

 

 

帯は洛風林さんが手掛けた天平花鳥文袋帯。

 

 

この一本は袋帯らしい、

格調ある文様を織り上げてあるのですが、

 

大胆な構図とその合間を飛ぶ鳥の様子、

そして色遣いの調和が素晴らしく、

 

どこか愛らしい雰囲気を持った一本。

 

 

鳥の表情は愛らしく、

また色遣いはどこか現代的です。

 

 

この図案は洛風林さんの定番ですが、

この配色がとても気に入っています。

 

 

そして何より私が大好きな一本で、

不思議とこの帯を見ると気分が上がります(笑)

 

 

帯〆と帯揚は渡敬さんのお品。

 

 

桜を見立てた訪問着の地色に添いが良く、

また袋帯の柄を引き立ててくれる、

若葉を想わせる色目をチョイスしました。

 

 

訪問着=桜

 

袋帯=飛翔する鳥

 

帯締め帯揚げ=若葉

 

と、

 

立派に成長し、

保育園を巣立っていく子どもたちへの、

エールを込めた着姿を意識し、

コーディネートをしました。

 

 

卒園式はあくまでも子どもたちが主役。

 

 

我々親はその引き立て役なのですが、

でも、その姿を見守ってきた母親も、

ある意味では主役であり、

 

控えめな装いのなかに在る母としての存在感を

さりげなく引き出せるのは、

和装ならではの魅力ではと感じています。

 

 

相手がある場所で着物を着る事は、

それ自体、相手への想いを伝える事に繋がり、

言葉では表しきれない想いや、祝いの心を、

そのままに伝える手段のひとつになります。

 

 

着物を着る事で想いを伝える。

 

 

そんな着姿が、

日本中に少しずつ広がり、

素敵な輪となればと願っています。

 

 

本日卒園しました皆さま、

そしてわが娘、

 

本当におめでとうございました。

 

 

晴れやかな良き門出となります様に。

 

 

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