名駅西、名古屋市中村区大門にあります、
着物専門店&男着物専門店きもの美濃幸 、
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先月末に開催をしました、
軒先マルシェ以来、
ご新規のお客様の来店が増えています。
新たなご縁が繋がっていく事。
今、着物を取り巻く現状を考えていると、
それが本当に有難い事だと実感をしながらも、
そうした今からご縁が始まる皆さまに
美濃幸の魅力をお伝えするには、
どうしたらいいのか、
日々考え、色々な方に相談をしながら、
あるべき道を探しています。
そんな私の心情はさておき、
ご来店の皆さま、
特に20~30代のお客様と
お話しをしていると、
「お値段の違い。」
についての話が出てきます。
特に「紬」の違いについて。
例えば、
「同じ様に見える、
無地紬が二反あったとして、
片や10万円くらい、
もう片や100万円くらい、
さて、その違いは何なのですか?」
という事ですが、
考え方は色々あるかと思いますが、
私は、
「手間賃が違うから。」
とお話ししています。
美濃幸に戻ってきて早10年。
今まで全国各地の紬産地に足を運び、
そのものつくりの現場を見てきた中で、
これに関して感じる事はひとつ、
「一反を織り上げるために、
どれだけの手間を掛けるか。」
が、
そのまま価格へと繋がっています。
糸染をするにしても、
草木染で染めるのか、化学染料で染めるのかで、
手間は全然変わってきますし、
機織りをするにしても、
手機で織り上げるのか、織機で織り上げるのかで、
その手間は大きく変わります。
作り手が、どの様な織物を作りたいのか。
自分の分身である織物に、どこまで拘るのか。
その想いひとつであり、
小さな手間と仕事の積み重ねが、
最終的な織り上がりに決定的な差が生まれ、
それが価格へと繋がっています。
決して、化学染料染が粗悪な訳でなく、
織機物がそうという訳ではない。
作り手が自分の事を考えつつ、
着手であるユーザーさんの事を考えて、
織り上がったものがその全てであり、
そうした想いの元仕上がった反物は、
どれも素晴らしいものです。
こんな話を店頭でしていると、
皆さま納得して、
「どれも良い物なんですね
」
と笑顔で仰ってくださり、
それが私にとって何よりも嬉しい事。
その手間賃に見合う一品をご提案し、
納得して手にして頂く事が、
私の大切な役目だと感じています。
名駅西、名古屋市中村区大門にあります、
