鮮やかな色彩と、絵絣の素朴な美しさを。「絵絣紬『虹の鳥』」 | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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今月の特集、

 

「秋袷に向く、美濃幸好みの紬」

 

 

本日は、こちらの一反をご紹介します。

 

 

絵絣紬「虹の鳥」

 

 

柔らかな若草色に染め上げた地の上を、

太陽に照らされて虹色に光を放つ、

鳥たちの様子が織り上げられた一反。

 

 

翼を広げて大空を飛翔する鳥たちを、

絵絣で織り上げて表現をしています。

 

 

絵絣紬は、

最近ではあまり見かける事もなく、

その言葉だけを聞くと、

時代を感じるのかも知れませんが、

 

絣織で柄を表現する事は、

織の原点であり、進化の過程であり、

 

染では表現できない、

織一段ごとの染糸の表情によって現れる、

素朴な美しさが魅力的です。

 

 

絵絣自体、元々は、

紺木綿の絵模様の絣を表す言葉で、

弓浜絣や久留米絣などがその代表。

 

模様も鶴や亀、松竹梅といった模様が多く、

布団や暖簾などの嫁入り道具として、

重宝された織物です。

 

 

こちらの一反は、

その絵絣の技法を使い、

正絹紬を細かな柄を織り上げたもの。

 

 

タイトルの「虹の鳥」は、

実は私が勝手に付けた名前でなのですが、

 

この一反を見た時、すぐに思い付いたのが、

絵本の「虹の鳥」

 

 

黒や灰色だった鳥たちが、

黒い虫に侵されそうになっている虹を見て、

その美しさを守ろう虹まで飛んでいき、

虫たちを退治しているうちに、

体の色が虹色に変わっていったという、

オーストラリアの民話がベースになった絵本です。

 

 

ここに織り込まれた鳥たちは、

正にその様な美しさを湛えています。

 

 

多彩な色遣いは美しく、

 

 

シックにおさめた若草色の地色のおかげで、

全体の色の印象は抑えめになっています。

 

 

お仕立ての段になった時には、

どの色目を襟元にもってくるか、

そうしたご相談も悩ましく楽しみな一反。

 

 

秋袷に向く帯合わせは、

また後ほどご紹介をしたいと思います。

 

 

鮮やかな色彩と、絵絣の素朴な美しさを、

季節と共にお楽しみくださいませ。

 

 

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絵絣紬「虹の鳥」

 

 

 

 

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