古典柄の品格をそのままに、その愛らしさを愛でる。「塩瀬九寸『松竹梅』」 | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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暖かにマスク生活を過ごす音譜

 

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30日(土)まで開催、

 

「 初荷市2021 

 

 

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新年に向く、縁起の良い柄といえば、

「松竹梅」がそのひとつに挙げられます。

 

 

松竹梅に限らず、古典柄は、

あまり古典的におさめてしまうと、

面白みに欠けてしまう事があり、

またポップにし過ぎると、

柄本来が持つ品格が損なわれます。

 

 

今日ご紹介する一本は、

そのバランスに長けた染の一本です。

 

 

塩瀬九寸 「松竹梅」

 

薄蝋色に染め上げた地色の上に、

松竹梅の柄が染め上げた一本。

 

 

京都の染の名店「染の川勝」さんの、

今年新作の一本です。

 

 

お太鼓柄の九寸らしく、

ひとつの柄として配された松竹梅。

 

 

中央に丸っとした愛らしい梅。

 

 

その脇には、細かな刺繡と、

金彩が施された松。

 

 

もう方脇には、

川勝さんの真骨頂、

丁寧な糸目が描かれた竹。

 

 

三位一体となって、

帯の個性を創り上げています。

 

 

古典的な印象がある訳でもなく、

梅柄が主になり創り上げる愛らしさが、

ポップな印象を創り上げる訳でもなく、

 

図案から下絵、染めから描きまで、

それぞれの職人さんの手仕事が放つ、

上質感そのものが帯の個性となっています。

 

 

前腹の雰囲気はこちら。

 

 

基本、お太鼓と同じ柄構図。

 

あえて柄を変えるのではなく、

同じ構図にしてあることで、

柄の良さが一層引き立つ様に思います。

 

 

季節感溢れる一本を、

今の季節にこそ結ぶ、きものの楽しみ。

 

 

来たる晴れやかな季節を、

お楽しみ頂けたらと思います。

 

 

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