名駅西、名古屋市中村区大門にあります、
着物専門店&男着物専門店きもの美濃幸 、
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蔵出し市期間中に頂いた、
とても嬉しい出来事をご紹介します。
まずは、こちらの一枚から。
女将とツーショットに写る振袖姿。
残念ながら、孫ではありませんが(笑)、
孫以上に嬉しそうに写っています。
祖父の代から代々、
ご愛顧頂いておりますお客様の、
お孫様が来年成人式を迎えられる事で、
お母様がお召しになられた振袖を、
一度洗い張りをし、裏地も付け替え、
小物もお見立て直しをし、
お孫様に似合う一着へと、
生まれ変わりました。
ご相談を頂いたのは、2年ほど前。
お嬢様も心に決めていた様で、
また、私たちも振袖を拝見すると、
その友禅や刺繍の仕事っぷりから、
この振袖以外に選択肢はない事を確認。
ただ、寸法は、
着付でも調整しきれない誤差だったので、
一度解いて、洗い張りをし、胴裏も交換し、
お嬢様が一番似合う寸法へと、
仕立て直しをしました。
帯締め・帯揚げ・重ね衿など、
小物選びは、
お召しになられ、主役である、
お嬢様のお好みと相性を最優先し、
何十年も前にこの振袖を一目惚れされ、
誂えられたお祖母様と、
初めて袖を通した当時の着手のお母様、
お二人のご意見も取り入れながら、
このオレンジ系の色目のものを、
お見立てしました。
先にも書いた通り、
振袖自体は20年近く前のもので、
どれだけ良い仕事がされていても、
どうしても染め色から「時代」を、
感じる事があります。
最近流行りに「ママ振袖」の際は、
小物も当時のままで合わせると、
本当に「借りてきたもの」になりますが、
こうして小物を今の色のもので、
振袖の個性を活かすものするだけで、
20数年の時を経て、
今の時代に相応しい一着へと、
生まれ変わります。
髪飾りは、お嬢様が自身で京都に行き、
選んでこられたものを。
振袖の写真を持っていき、
髪飾り屋さんに見立ててもらったそうです。
こちらも現代的ですが、
振袖を十二分に活かしてくれています。
帯結びはこちら。
シンプルな文庫結びから、
羽を花の様に見立てた結び方。
袋帯も当時のものですが、
大変糸質と織味の良いもので、
変わり結びの柔らかなニュアンスも、
上手に表現してくれています。
「美濃幸さんには見せたかった。」
と、
前撮りが終わったのちに、
足を運んで下さり、見せて頂いた、
素晴らしい晴れ姿。
私たちの仕事は、
たとう紙に入った状態で、
お納めする事が多いので、
こうしてお召しになられた着姿を、
生で拝見出来る事は、
何よりも嬉しい事であり、
仕事をしている幸せに直結します。
そして、こうしたわざわざお立ち寄り下さり、
見せようと思ってくださった、
お嬢様をはじめとするご家族様の、
お気持ちが何よりも嬉しいこと!
着物屋冥利に尽きるとは、この事です。
透明感あふれる着姿にて向かわれる、
節目であり、ハレのひととき。
一着の振袖を大切にされ、
その衣裳に込められた、
様々な思いを含めて大切にされる、
素晴らしいお嬢様にとって、
着姿の様な透明感と、明るさが溢れる、
素敵な未来が訪れます様に。
誠にありがとうございました。
名駅西、名古屋市中村区大門にあります、



