きものの未来。 | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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名駅西、名古屋市中村区大門にあります、

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絽の白生地を仕入れしました。

 

 

白生地?!

 

はい、色も柄も染めていない白生地。

 

それも来年用のものです。

 

 

今夏、

皆さまにご紹介する前に行先が決まった、

絽の附下に使われていた同じ生地で、

 

写真では伝わりにくいのですが、

変わり絽の雰囲気や生地の質感が良く、

 

 

それに染め付けしてあった色柄と共に、

生地に惚れて仕入れをした、

そんな附下でした。

 

 

その様な事を、

その附下を制作された問屋さんと、

月末にお話しをしていたところに、

 

絽生地の一大産地である、

新潟県「五泉」の織元さんが二社、

本年限りで廃業をされる事実を知り、

 

居ても経ってもいられなくなり、

取り急ぎ、生地だけでも押さえようと、

仕入をする事となりました。

 

 

それと同時期、

 

古くから懇意にしている織元さんに、

お願いをしている御召生地が、

なかなか織り上がらないので、

問屋さんに事情を聞いてみたら、

織元さんが思っている糸づくりが出来ず、

反物を織り上げる事が叶わないとの事。

 

何とか織り上げて下さった一反を、

仕入させて頂きました。

 

 

 

5年ほど前から、

産地の疲弊はよく話にのぼる事で、

 

いずれ、ものつくりが出来なくなる。

 

という事が言われてきましたが、

その現実がとうとうやって来たと、

私は実感しています。

 

 

聞くところによると、

産地の皆さまが廃業される理由は様々。

 

ただ今回、色々と聞いていて、

遣る瀬無い気持ちにさせられたのは、

 

未来が見えない。

 

という理由で廃業をされる、

若手の後継者の方が多いということです。

 

 

私自身も、

燦然と輝く明るい未来が見えて家業を継ぎ、

商いさせて頂いている訳ではありませんが、

各産地が後継者不足や高齢化が、

大きな問題となっているなか、

 

産地の期待を背負った若手の皆さまが、

止めざるおえない現状が在る事が、

最もショッキングであり、

 

それが今、各産地が直面している、

現状なのだと感じています。

 

 

では、その辛い現状を打破するためには、

何をしたら良いのか?

 

 

そんなこと、

すぐに答えが出るのであれば、

みんな苦労はしないのですが、、、

 

今、私の立場で出来る事は、

 

自身の出来る範囲で仕入れをし、

お客さまにご提案をしていく。

 

そこに尽きると思っています。

 

 

「物が持つ力」は偉大で、

手仕事であれ、機械仕事であれ、

心を込めて作られた「物」には、

共感する人の心を惹きつける力があります。

 

 

今までも、私が自分で見分け、

仕入れをして来た一品たちの多くは、

そうした力を持っては、共感頂け、

 

ご来店のお客さまに限らず、

このブログを通してもご縁が繋がり、

その輪が少しずつ、広がっています。

 

 

一点ずつ仕入れをしては、

一点ずつお見分け頂き。

 

願わくば、

次の時にはその一点が二点となり、

産地の皆さまに少しでも多く、

お仕事が回っていきます様に。

 

 

きものの未来が、少しでも明るく、

前向きなものになります様に。

 

 

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