お太鼓柄・九寸の魅力を教えてくれる一本。~帯匠丹波屋 九寸名古屋帯「雪輪に松竹」~ | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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初春も、もう終わりの頃。

 

 

お正月の華やぎも段々と薄らぎ、

当たり前の日常がやって来ていますが、

もう少し、その余韻を感じたいと思い、

今日はこちらの九寸をご紹介します。

 

 

帯匠丹波屋 九寸名古屋帯「雪輪に松竹」

 

 

白経の帯地に織り込まれた柄は、

大胆さとモダンさを兼ね備えた、

雪輪に松竹の模様。

 

西陣織「帯匠丹波屋」さんの一品です。

 

 

丹波屋さんの帯は、時々見分けては、

扱わせて頂いているのですが、

丹波屋さんをご指名で、

探されているお客様も結構多くおられ、

仕入れてはお嫁にいきを、

繰り返しています。

 

 

洛風林さんとも違い、

帯屋捨松さんとも違う、

 

帯匠丹波屋さんらしい個性をまとった、

そんな一本に魅力を感じ、

それを求められるファンが居られる事、

素晴らしいことだと思います。

 

 

細かな金糸が織り込まれた帯地に、

鮮やかな色合いの柄色が映える帯。

 

 

パッと目につく色の美しさをもありますが、

金糸銀糸の選び方や織り方が面白く、

それが帯の品格を創り上げています。

 

 

派手すぎず、上品すぎず、

丁度いい頃合いというものが、

何に関しても一番難しいことです。

 

 

前腹は、別腹になっています。

 

 

通常よりも柄が長く織り込まれており、

体型や結び方によっては、

前は総柄の様に見えると思います。

 

 

お太鼓柄の九寸の前腹は、

同じくポイント柄もものが多いのですが、

お太鼓柄の迫力を考えれば、

前もボリュームがあった方が、

着姿のバランスは良いというものです。

 

 

この帯の様に、

続きの柄ではない「お太鼓柄」の帯は、

結ぶ際にお太鼓柄が出るように、

調整しながら結ばなければならず、

 

このひと手間が、

使われる方にとっては苦労となり、

お太鼓柄を敬遠する一因になっていると、

聞いたことがあります。

 

 

確かに、自分の好みの位置に、

お太鼓の柄が出ないと、

着姿全体も納得できないというもの。

 

女性ならではのご苦労かと思います。

 

 

ただ、この様な大胆な、

そして九寸ならではの柄を見ると、

そのひと手間を差し引いたとしても、

余りあるくらいの魅力があります。

 

 

袋帯にはない、九寸ならではの魅力。

 

 

お太鼓の大きさや、柄の決まりなど、

着手によって好みも千差万別ですが、

 

こうした魅力的な帯と共に、

着物らしいお洒落の楽しみや、

名古屋帯らしい着こなしの楽しみを、

味わって頂けたら何よりのこと。

 

 

皆さまにそんな素敵な、

着物と在るひとときが訪れますことを、

心から願っております。

 

 

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