名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなです![]()
今週末28日(土)まで開催中の、
「きものクリーニングキャンペーン
」
本日も多くのご来店、誠にありがとうございました![]()
残り4日となりましたが、
最後まで、多くの皆さまにお逢い出来る事を楽しみに、
取り組ませて頂いております![]()
先週のブログ にも書きましたが、
今回のキャンペーンでは、
「洗い張り」からの「仕立て直し」というお仕事を多く頂いており、
その甲斐もあり、ストックしていた胴裏全てを使い切るという事態に。
急きょ裏地屋さんにお願いをして胴裏を注文したのですが、
今日のブログでは、この「胴裏」に関しての話を少ししたいと思います。
胴裏とは、
袷着物の裏に付ける裏地の事で、
ほとんどの袷着物は、
この「胴裏」と「八掛」の二種類を合わせて、
裏地として使用をしています。
袷着物は、
表生地と同じだけ長さの裏地を必要とし、
表生地が3丈(12m)としたら、
大まかには「胴裏2丈(8m)」「八掛1丈(4m)」の割合で付いています。
この胴裏は、
着物を着た事のある方ならご存知の通り、
何も色を染めていない「白(生成)」の色をしており、
絹のものは生糸から製織をする段階で、
精錬という加工を経て、絹本来の色から白く色が変わり、
化繊のものは、白糸で織り上げています。
多くの胴裏は、
「絹100%(正絹)」のものを使用しているのですが、
この正絹の胴裏は、
時間の経過し空気に触れているうちに、
「黄変(おうへん)」という黄色く変色する現象が起こり、
これを、「仕立て直す時にどうするか
」が、
本キャンペーン中、お客様と相談をする事の定番となっています![]()
まずは、「新品の胴裏」と「黄変した胴裏」をご覧下さい。
見たら一目瞭然
左が新品で、右が黄変したものです![]()
新品の胴裏は、
絹本来が持つ「光沢感」も残っており、
手に取ってみると、糸自体のコシが残っており、
程良い張り感があるのが分かります。
※上記のとおり、胴裏を使い果たしてしまったため、
新品の胴裏の端布を写真として使用しています。
そのため、若干のシワがある事をお許しください。
そして、「黄変した胴裏」、
元々は上の写真の様な白い色だったのですが、
今や全体的に黄色く変色しており、
所々、着用時の汗などが変色した後も残っています。
ここでの問題は、
先に書いたとおり「胴裏を交換すべきか否か
」ですが、
この黄変自体、特に決定的な問題になる事はなく、
そのまま仕立て直しで付けてしまっても、
機能的には全く問題はありません。
もちろん、女性の場合、
袖の振りの部分や身八つ口から胴裏が覗くので、
そこが黄色く見えるというデメリットはあります![]()
また表生地を洗い張りをする際に、
胴裏も一緒に水に通してあげると、
抜けていた気が戻り、コシを取り戻す事もあります。
ただ、絶対に気を付けなければいけない事は、
変色の原因が黄変だけではなく、
着用時の汗が変色したり、胴裏の不純物が原因の変色といった、
「不純物が原因」が変色している場合、
これをそのまま放っておくと、
その汚れの黄変が表生地へと移ってしまい、
結果として表生地のシミ抜きや、
最悪の場合、直す事自体が不可能になる事もあります。
このキャンペーン期間中も、
この様な不純物が原因の黄変した胴裏を何件も見ましたが、
その際は、お客様のご意向と相談をしながら、
新しい胴裏を付ける事などを主にお勧めしてきました。
この様に、胴裏の機能には、
「着用時の汚れを表生地まで至らせない。」という機能もあるので、
汗などで変色をしてしまった場合、
もったいないという気持ちが先立つのですが、
ある程度「消耗品」という考えを持って綺麗な胴裏に交換すると、
本当に新しい着物に生まれ変わったかのように、
新たな気持ちで袖を通す事が出来ます![]()
洗い張りや仕立て直しは、
今の時代では10年以上経たないと、
次をする事はあまりない様に思います。
長い目で見ると、きっと良かったと思える胴裏の交換。
皆さまも、胴裏の様子を見ながら、
この「洗い張り」や「仕立て直し」をする機会がやって来たら、
胴裏や八掛の「裏地交換」も頭に入れてみて下さい。
判断が付かない時は、いつでもご相談に乗らせて頂きますので
どうぞお気軽にお声掛け下さいませ![]()
名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなでした![]()
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました![]()
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