名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなです![]()
1月最後の夜にお届けする、
きもの美濃幸好みのコーディネイトは、
二日前に紹介をしました、
洛風林の帯「牡丹唐花 袋帯 」の個性を100%受け止めてくれる、
織司なかむら作の「風通お召」との組み合わせです。
この帯をお客様にご提案する時、
どの着物と合わせようか、
と、一瞬の迷いがないといったら嘘になるのが正直なところ。
帯と着物の個性を100%活かし、
着手の個性を120%まで高める事が出来てこそ、
帯合わせの妙であり、着物を着る最高の楽しみに繋がると思います![]()
そういった意味では、
無地感覚の風通お召を合わせる事によって、
柄の華やかさとは一味違う、「素材感の良さ」を活かす事が出来ます。
帯〆や帯揚の色合わせ、
シンプルなので、なかなか難しいところですが、
着手の個性や季節感を、そこで表現出来たらと思います。
織司なかむらさまが手掛ける「風通お召」は、
当たり前の事ですがそうでもない、
「御召緯(おめしぬき)」を使用した、「本当のお召」。
御召緯とは、
強撚糸の緯糸(よこいと)の事で、
このお召緯を使うと、
「お召独特のシボ感が出てくる」事と、
「シワになりにくい」という特性が生まれてきます。
お召緯自体を作るのには、
かなりの時間と手間を掛けて絹糸を撚って行くので、
最近ではお召緯を使わずに「お召風」にみせたものも、
お召として出回っている事があります。
一見するだけでは分かりずらい「その差」ですが、
袖を通し、回数着て行くと歴然。
私も織司なかむらさまの大ファンという事もあり、
手掛けられたお召を長年着ていますが、
お召の様な素材感のものがなりやすい、
「シワ」や「テカリ」がなりにくく、
また生地目の「目ズレ」も10年ほどハードに着ていても、
ほとんどのきもので見る事はありません。
真摯に物造りに向かわれている姿勢がそこにあります。
そして、そうした素材の良さに加え、
織り柄や使われている色糸の選択が絶妙。
この一品は、
遠目には無地の様に見えるのですが、
実際は写真の通り、細かな濃淡の格子柄になっています![]()
二重組織の風通お召という事で、裏は縦縞が見えます。
単衣で誂えても、その表情が面白いものになりそうです。
私の写真の技術では、
100%その色の世界を伝える事が出来ず残念ですが、
実際の反物は、
染物の様な微妙な色の世界が織り糸の中に広がっています。
灰色だけど、桃色の様な、
墨色だけど、縹色の様な、
そんな「これ」とは決める事が出来ないところに、
織司なかむらさまが手掛ける物の魅力があると、私は思います![]()
余談ですがこの反物、反巾が1尺3分ほどあるので、
ちょっとした男物にも仕立てる事が出来ます![]()
「素材感を活かす組み合わせ。」
この事は、
きもの美濃幸が常に取り組みたい事のひとつであり、
きもの屋がレストランのシェフであるとしたら、
ここにこそ、自分たちの存在価値と本質があります。
物造りをされている方々の想いを活かし、
かといって、それが独りよがりのものにならぬ様、
限られた中で自分らしさを表現出来る、
まだまだ精進の毎日ですし、
一生かかっても答えが見つからない事かも知れませんが、
その道をまっすぐ進む、そんなきもの屋で在りたいと思います![]()
そんな大切な事を教えてくれる、きものと帯の組み合わせでした。
名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなでした![]()
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました![]()
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