名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなです![]()
きもの美濃幸は、おかげさまで創業77年目。
街の皆さまを含め、
本当に多くのお客様に支えられてここまでやって来れたと、
日々店に立ち、街を歩くたびに実感をします。
そして重ねて有難い事に、
創業当時までとはいきませんが、
祖父の代からご愛顧頂けているお客様も何名様かいらっしゃり、
今でも素敵な笑顔と共に店に足を運んで下さいます。
そんなとあるお客様が、
あんたに着て欲しいと思って、これ持って来たわ![]()
とウールの着物をお持ち下さいました。
それは祖父が健在の頃、きものが今よりも身近にあり、
「家で着る普段着=ウール」という事が当たり前の時代に、
当店で見立て、誂えさせて頂いたもの。
そのお客様にはきものが大好きなお嬢様がいらっしゃるのですが、
ウールを着ると体が痒くなってしまう体質らしく、
譲ってあげる事が出来ないとの事。
それなら、
毎日の様に着物を着ている若だんななら着てくれるであろう。
と白羽の矢が立ち、
私に似合いそうなものを選び、お持ち下さいました![]()
そして、このウールのきものの色柄が、私の好みのど真ん中![]()
一目見て気に行ってしまい、
早速、お客様用に縫ってあったもの解き、一度洗い張りをし、
仕立て上がって来たのが、このきもの、
とてもモダンで、遊び心満載の一着に仕上がりました![]()
この当時(恐らく50年くらい前)のウールは、
先述のとおり、普段着として大量生産されていたので、
織りの技術も良く、ウールの素材も良質なものを使用しているので、
その触り心地は、正絹の紬地に近いもの。
まだ袖は通していませんが、きっと気持ちの良い着心地でしょう![]()
そんなウールきものも時代の変遷と共に、
日本人の意識が変化していく中で過去のものとなり、
その多くを製織していた京都西陣では、
多くの機屋がウール機を止めるか廃業をされ、
私の知る限り、1軒の機屋さんしか残っていないのが現状。
その反面、
足を運んで下さる多くのお客様、特に若い世代のお客様ほど、
普段着として気兼ねなく着る事が出来る素材のものを求めており、
需要と供給のバランスがどこかでズレてしまっている様に、
日々店に立っていると感じる事があります。
古き良きものを残していく事と、先を見た革新を起こしていく事、
相反するように見えるこの二つの事は、
双方が立つ事によって、望む未来を創る事が出来るのかも知れません。
などと、年末に仕立て上がってきたものを見て思う、今日この頃。
今まで大切にされていたお客様の想いだけでなく、
この着物を見立てたであろう、
祖父の創業の想いも一緒に受け継がせて頂けた心地がします。
そんなご縁に、心から感謝しております。
このきものは、来年の年初めに気持ち良く、初下ろしをする予定![]()
このワクワクした気持ちは、
まるで遠足前やお正月前の子供の気持ちの様![]()
「もーいくつ寝ると・・・」の気持ちで、新年を迎えたいと思います。
誠にありがとうございました 。 大切に、楽しんで着させて頂きます![]()
名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなでした![]()
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました![]()
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