名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなです![]()
一昨日の晩から、
和裁教室 in 美濃幸 の繋がりで、
和裁関連のブログが続いていますが、
2月1日のブログも、
その繋がりのまま、素晴らしいお仕立て物を紹介します![]()
先日開催した、和裁教室の新年会。
その際、
和裁教室の講師を勤めて下さっている、
U先生がお召になっていたきものは、
「1+1=∞」
の魅力を持った、本当に素適な一枚でした![]()
一見すると、
ただのしゃれ系の訪問着、もしくは絵羽小紋の様ですが、
実は、
2枚のきものを上手に組み合わせて、
1枚のきものへとお誂えをしたものなんです![]()
よく見ると、
縞格子柄のきものと、無地のきものが、
パッチワーク状に組み合わさっている事が分かります![]()
配色、大きさのバランスが絶妙![]()
違う素材の生地を、
こうして綺麗に縫い合わせる事は、
和裁を始めたばかりの若だんなにも解るくらい、至難の業。
それも袷のきものなので、
裏地とのバランスや兼ね合いも計算しなければいけません![]()
裄も、まったく違和感のない仕上がりです![]()
胸にも裄を接いだ布と同じ布を使い、
アクセントを付けているところがポイントでしょうか![]()
古い着物を仕立て直すとき、
大体のきものでネックになる部分は、この「裄」。
若だんなも、
今まで何枚か祖父が着ていたきものを直そうと試みましたが、
紬系で無地の着物の場合は、
比較的簡単に、目立たなく裄を接ぐ事が出来ますが、
縞柄などの柄物は、
どうしてもその部分が目立ってしまいます![]()
何とか直したいと思い、
まったく違う雰囲気の布でおしゃれ感を演出![]()
とも思うのですが、
どうしても出てしまう「裄を接ぎ足した感」が気になってしまい、
お蔵入りになったきものが何枚かあります![]()
この着物も、
古くて、汚れやシミもあったであろう2枚のきものを、
上手に使える所だけを活かし、
1枚の着物へと誂え直したそうですが、
裄だけを出したい場合も、
こうして、胸や前身頃にも布を足し、
「木を隠すなら森の中」的方法もひとつだという事を学びました![]()
ただ、
この直し方の一番の問題点は、
こうした事が出来る和裁士さんが少ない。
という事。
このお仕立ては、
和裁の技術や経験がある事はもちろん、
自分自身がきものを普段から着て、
素材の特徴や、微妙な寸法の調整が出来る方でないと、
机上の空論の誂えになってしまい、
まったく着づらいきものが仕立て上がってしまいます![]()
一見しただけでは分からない位、
自然かつ上品にお仕立てをされた、U先生の技術に感服です![]()
日本の布の文化は、
きものの生地も、最後は雑巾まで使いきる。
といった「もったいない」の精神に、
その美学のひとつがあると、若だんなは思います。
今も昔も、
綺麗なきものを雑巾にする事は滅多にありませんが、
それでもこの2枚のきものの様に、
解いて、洗い、誂え直して、
ひとつになって新しい命が吹き込まれた着物は、
「1+1=2」に留まらず、「1+1=∞」となって、
着る人や周りの人に、新たな喜びを与えてくれます![]()
そんな素晴らしい知恵が盛り込まれた和裁の世界。
若だんなは、
まだまだ、その入り口にも立てていませんが、
これからも、
その受け継がれてきた知恵と技術に触れ、
より楽しく、充実したきもの生活を過ごせればと思います![]()
きものが大好きな皆様も、
和裁に触れる機会がありましたら、ぜひ飛び込んでみて下さい![]()
そんな事を感じさせてくれたこのきものに、心から感謝します![]()
名古屋市中村区のきもの美濃幸
、
3代目若だんなでした![]()
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました![]()



