名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなです
長野生糸産地勉強会の続きです
昨年に引き続き、
勝山織物さまが運営されている、
長野絹織制作研究所の無農薬の桑畑へ足を運びました
先のブログでも書いた様に、
家蚕のお蚕様は、
その一生の中で、桑の葉のみを食べて成長し、繭を造ります。
という事は、
桑の葉の質 = 絹糸の質
と言える位、
食べさせる桑の葉の品質にはこだわりを持つ必要があります
この畑では、
無農薬で栽培し、
毎日、桑畑に人が入って手入れをしているので、
どの桑の葉も、
本当に美しい緑色をしています
通常桑の木は、
放っておくと大きな木になるのですが、
この畑の桑はどれも、
身丈ほどの大きさで剪定されています
大きくなりすぎると、桑の葉の質が落ちるそうです
とっても綺麗な桑の葉の新芽
造り手の愛情に応えるかのように輝いています
無農薬なので、
桑畑の中には周りには、可愛らしいカエルさんも同居中
新芽をちぎって、食べてみてごらん
と言われ、
お蚕様の気分で、桑の葉を食べて見た若だんな
青臭いと思いきや、
まったくえぐみが無く、美味しい野草の様です
これだけ丹精込めて造られた桑の葉。
ただし、
長野絹織制作研究所でお蚕様にあげる桑の葉は、
新芽から数えて10枚位までの、
柔らかく、養分が沢山あるものだけしかあげないそうです
細部まで愛情を込め、徹底したこだわりです
この桑の葉を見るだけで、
出来上がりの糸の色が想像出来る位の美しさです
その体が緑色に透けて見えるまで桑を蓄えるお蚕様。
この研究所では、
そこまでするのかと思う位の徹底したこだわりと、
自分たちが創りたいものを創るという確固たる想いの元、
世界一の生糸を創る為に、
日々取り組んでいらっしゃいます
次のブログでは、
この桑の葉を食べて育った繭から糸を手引きで取る作業を、
若だんなが体験した様子を、お伝えしたいと思います
続きもお楽しみに
名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなでした
皆様からのクリックに感謝します