名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなです![]()
先週、
1泊二日で廻らせて頂いた、長野産地勉強会![]()
その1はこちら→信州紬とは
数ある信州紬のうち、
飯田紬、伊那紬、三才山紬
の、
3件の織元を廻らせて頂いた、今回の勉強会。
まず最初に伺った先は、
飯田紬を織られている、廣瀬草木染織工芸さま。
廣瀬さんご夫婦と、
数件の出機を抱えていらっしゃる機屋さんになります![]()
廣瀬さんが織られる飯田紬は、
どれも草木で染られた糸を使い、反物を織り上げます![]()
糸の段階でも、絹の美しさが活きています![]()
その糸を、
高機にかけ反物を織り上げていくのですが、
廣瀬さんが織られる飯田紬は、
この織の段階に廣瀬さん自身のこだわりと、真骨頂があります![]()
それは、
経糸を極限まで緩めて織り上げる。
という事![]()
通常の織物は、
機にかけた経糸をピンと張り、織り進めて行きます。
そうする事により、
緯糸が通りやすくなり、織り進める事が簡単になるからです![]()
ただしその反面、
生地の風合いが硬くなり、
絹本来のしなやかさは失われてしまう事も現実です![]()
そこで廣瀬さんの飯田紬は、
絹本来のしなやかさを表現する為に、
経糸を限界まで緩め、織り進めていく事をなさっています![]()
写真では分かりずらいのですが、
筬を手前に引くと、
通常では考えられないくらい、生地が弓形にたわみます![]()
そして、
廣瀬さんの機場からは、
通常の機場で良く聞こえる、
ギッタン
バッタン![]()
といった筬で緯糸を叩く音が聞こえません![]()
経糸を緩めている分、
叩く様にしては緯糸が収まらないので、
筬を両手で掴み、
全体重をかけて、生地を織り上げていきます![]()
この光景は、
若だんなも今まで見た事の無い光景![]()
織りやすさ、簡易性を捨て、
生地の風合いを活かす為だけに、
廣瀬さんは機に座り、反物に向き合っている様に感じました![]()
そして織り上がった反物の中で、
廣瀬さん自身が納得した反物にだけに、
手おりの中の手織
という証書が貼られます![]()
その織り上がりの風合いは、
上質な真綿そのものの風合い。
反物なのですが、
手の上に、
反物の大きさの真綿を置かれているかの様な、
軽さと、優しさだけが感触として残ります![]()
この織りの風合いを、
廣瀬さんは、
絹味(きぬあじ)
と何度も仰っていました![]()
たった2文字ですが、とても深い言葉です。
最後は、
今まで織り上げられた、
貴重な端布のコレクションも拝見させて頂きました![]()
廣瀬さんのところも、
後継者不足
という大きな壁に直面していました。
確かに、
これだけこだわりを持って物創りをされているので、
それを100%受け継いで行く事は、
とても難しい事なのかも知れません![]()
ただ、
少しの時間だけですが拝見するに、
廣瀬さんご夫婦はとても前向きに物創りをされていらっしゃり、
そして織り上がる作品も、
写真でも伝わるであろう素晴らしい力を持った作品ばかりです![]()
こうして創り手からお話しを聞かせて頂き、
現場の空気に触れると、
暗い現状だけに反応するのでは無く、
一生懸命に物創りをされている方の心意気を、
もっと多くの方に伝えていかなければいけないと、
きもの屋として、
きものファンとしての使命観を感じます![]()
1軒目から、
素晴らしい方の作品に触れさせて頂き、
2軒目は、
信州紬の中でも、
大きな工場を持って物創りをされている、
伊那紬の織元、久保田織染工業さまへと向かいます![]()
続きをお楽しみに![]()
名古屋市中村区のきもの美濃幸 、
3代目若だんなでした![]()
皆様からのクリックに感謝します![]()









