女性のための官能小説 

「イルベント エレローゼ 愛するということ -KOKO-」

”よりぬき”公開




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それは、

KOKOの

体の外だけでない。



「………っ、

ああ……」

 


甘いため息が

KOKOの

唇から零れ落ち、

体が揺れた。 

 


彼女の濡れた

体の中は、

唾液のように

蜜をしたたらせ、

蠢(うごめ)いて、 

金髪の青年の

冷静であろうとする

胸の内をかき乱す。

 


柔らかく

包み込むだけでなく、

しっとりと絡みついてくる

彼女の体の内側の

優しさは、

繋がった場所から

心の奥に入り込んで来て、

潤わせた。

 


そして、

優しいだけでないそこは、

容赦なく、

青年を翻弄(ほんろう)した。

 


濡れた

指のように。

 


熱い

舌のように。

 


そして、

彼女の

蠱惑的な

視線のように。

 


青年を捕らえて、

離さない。

 


くちゅりと、

また濡れた音が

漏れた。

その音を

かき消すように、

腰を動かす合間に

唇を合わせて

舌を吸う。



どちらの濡れた音も、

金髪の青年の

揺れる頭蓋骨の中で

甘く響いた。

 


彼女を

満足させるのは、

簡単なことではない。

 


金髪のベビーシッターは思った。

 


KOKOに

溺れないようにするのは、

彼にとっても、

もっとも難しいことになりそうだ



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(再)