女性のための官能小説 

「イルベント エレローゼ 愛するということ -KOKO-」

”よりぬき”公開




叶姉妹オフィシャルブログ「ABUNAI SISTERS」by Ameba





紳士の贈り物 4(金髪のベビーシッター4)


「……ふ…」

 


金髪の青年は、

思わずため息をもらした。



裕福な女の体は

何人も

知っている。

その中には

見事に磨き上げられた

美しい体の女性もいた。



だが、

こんな体の女性には

そうそう出会えるものでは

なかった。

 


KOKOの肌は

一度触れると、

いつまでも触れていたくなる

抗いがたい

心地よさがあった。


離しても

離しても、

あまりの心地よさに

またすぐに手を伸ばしたく

なってしまう。



この肌に

囚われる男は

多いだろうと、

金髪の青年は思った。

 


だが、彼の仕事は、

彼自身が楽しむことではなく、

KOKOを楽しませ、

退屈させないことだ。

 


雇い主の紳士には、

決してKOKOに

溺れないようにと

言い聞かされている。



「君の仕事は

彼女を奪うことでも

貪ることでもない。

彼女が求めるものを

与えることだ」

 


そう言った

紳士の目の

有無を言わせぬ強さが、

まだ目の奥にある。

 


冷静な紳士が、

なぜこうも

彼女に夢中になるのかも、

正直なところ

不思議だった。

 


彼女はたしかに

魅力的な女性なのだろう。

何もかも手にしている

あの紳士が

夢中になるのだから。

 


しかし、

魅力的な女は

この世に

彼女ひとりではない。

 


だが、会ってみて

予感がした。

そして触れてみて

わかった。

 


彼女は

特別な女性だ。

 


柔らかだが、

はじき返すような

強さももっている肌の

内側にある

彼女のしなやかな筋肉は、

過不足なく

KOKOの

しっかりした骨を

おおっている。

 


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(再)