女性のための官能小説  

「イルベント エレローゼ 愛するということ -KOKO-」

公開連載第13回



 





叶姉妹オフィシャルブログ「ABUNAI SISTERS」by Ameba




黒髪のアマン13 (彼女の寝室5)



下着の下からは、
美しい蝶のタトゥーが現れ、
青年はその蝶を
指先とてのひらでなぞる。



すると、
今にも飛び立ちそうに
彼女の下腹部で
その蝶はひらひらと踊った。



KOKOの肌に、
舌を這わせて知る。



魅惑的な
彼女自身の、
まといつくような、
馥郁(ふくいく)とした薫りを。



そして、
吸い付いて離さない、

独特のすべらかさと、

指や舌を
跳ね返すような強い弾力を持つ
肌の甘さを。



その蜜が
溢れた場所に
舌を這わせようとした青年の肩を、
KOKOは強く押しやって、

彼女が足の間に
ゆっくりと舌を
のぞかせながら
顔を伏せる。



だが、
わざと指先を浮かせて
触れるか触れないかの愛・撫を
両足に施しながら、

彼女は足の付け根や
臍の周りを舐め上げるばかりで
なかなか核心に
触れてくれない。



「ん……んんっ」



「………ふふ、
………はぁ……」



彼の熱い高ぶりに、
彼女の厚い舌が
触れたかと思うと、

小さな蛇のように
執拗に這い回る。



腹の底に灯ったほむらに、
灼き尽くされるようだった。



「……ああ、…KOKO…」



耐えかねて伸ばした指には、
KOKOの長い指が絡み付き、
はぐらかす。



「ふふ……だめ。
……だめよ…」



弄ばれることに慣れていない青年は、
焦れてKOKOを
組み敷こうとした。



ああ、もうだめだ。

我慢なんてしたくない。



KOKOの中に
早く入りたい。



愛し合いたいと逸る気持ちが、
その目からも正直に溢れていた。



KOKOは、
愛らしいものを見るような目で
彼の目をじっとみつめかえし、
誘うように微笑んだ。



(続く)







(再)