女性のための官能小説  

「イルベント エレローゼ 愛するということ -KOKO-」

公開連載第15回













黒髪のアマン15 (彼女の寝室7)



彼女が動くたびに、
自分の腹が
びくびくとひくつき、
濡れた音が
ふたりの間から漏れる。



「ん……、ああ、……はっ」



「……ふふ、
……あ、
ああ……ああああ!」

 
まるで、
ダンスでも踊っているように、
KOKOの腰が
激しく動く。

 
彼女は、
完全に
黒髪の青年の体をコントロールし、
愉しんでいた。
 

貪られている。
 

このまま、
体中の血が
精・液に変わって
彼女の中に
流れてしまいそうだった。



「KOKO……KOKO……、
だめだ…、
それ以上動いたら……!」
 

青年は
彼女の体の中で、
初めて知る深すぎる悦びを
恐れて、
ついには顔を
覆ってしまった。
 

体だけでなく、
体の中にある心も
高ぶってしまう。
 

こんなセ・っクスは、
知らない。
 

涙さえ、
溢れてしまいそうだった。



「……くっ、KOKO、
…もうっ、……許してくれ」



そんな彼を見て
やっと、
KOKOは彼の欲望を
許し、
受け入れる。
 

青年は、
KOKOが、
彼のしたいようにさせてくれると知ると、
加減も忘れて

彼女を抱きしめ、
何度も腰を
彼女の骨を砕いてしまいそうなほど強く、

何度も

何度も

彼女に叩きつけた。



(続く)








(再)