女性のための官能小説  

「イルベント エレローゼ 愛するということ -KOKO-」

公開連載第10回








 

黒髪のアマン10 (彼女の寝室2)



KOKOの形の良い臍(へそ)が、
天井に向かったまま、
後ろに手をついて
上に向かって

突き上げられた。



彼女の腰が
黒髪の青年の腰の上で
蠢く。



そのたびに、
とっくに形を変えている場所は、
痛いほど疼いて
たまらなかった。



すぐにでも
KOKOのほっそりとした
長い指先を捕まえ、

唇で湿らせ、

舌で形の良い爪を確かめながら、

彼女の中に
直接入りたかった。



けれど、

彼女が彼の上で
円をかくように回す腰の動きを
中断することもできなかった。



その間も、KOKOは、
悪戯を咎めるような
甘ったるい視線で、

青年を愛・撫してきた。



耐え切れずに、
青年は強く
KOKOを抱き締めて、

その胸の谷間に顔を埋めて、
深く
長く
息を吸う。



この、甘い
いやらしい匂い。



いつまででも、
嗅いでいたくなる薫りだ。



階段で彼女の首筋に
舌を這わせたときと、

微妙に匂いが
変化しているような気がした。



「………ふ、……KOKO
……早く君の蜜の薫りも……」



「……その顔………素敵よ」

 
彼女はそういって
起きあがろうとした彼の肩を
両手で押さえつけ、

そのまま指を絡めて、
唇を重ねてきた。



(続く)







(再)