もちろん、
テレビで観ていた
芸能界の方の訃報は、
衝撃的でした。


けれど、
私にとって、
最もショッキングで
最もダメージが大きかったのは、
息子が利用させてもらっていた
デイサービスの閉鎖です。



臨時休校が
今月末までに延長決定されるよりも前に、
「ご案内とお詫び」が届きました。



田舎の小さな民家を使った
共生型(富山型)デイサービス


高齢の方が中心ではありますが、
障害をもった若い方も
未就学の子ども(日中一時支援)も
支援学校に行っている子たち
(放課後等児童デイ)も
利用しているところでした。


医療的ケア児である息子が
利用できるデイが
なかなか見つからなかった時に、
(見学にさえも至らなかった頃)
受け入れ前提で、
話を聴いてくれたところ。


看護師さんの体調不良などで
ドタキャンもありましたが、
行くと温かく迎えてくれたところ。


発達障害の子たちを
受け入れてくれるところは、
たくさんありますが、
肢体不自由児
特に、医療的ケア児を
受け入れてくれるところは、
この辺りには
ほとんどありません。



一日十五名の定員。
そのうち、
少なくとも二人は、
支援学校の子どもたちでした。





新型コロナウイルス。


三密は避けられない介護現場…

事業所内で感染が起きたとしたら、
他の利用者もスタッフも
守ることができないと予想される中、
事態の終息が全く見えない現状。

期間が見えていれば、
一時休業や
最低限のスタッフで、
何とか持ちこたえることも
検討されたと思います。



「(今も)カツカツ」です。
そう言っておられた
代表の方から聞くまでもなく、
小さい事業所は、運営難です。


利用定員を減らしても、
同じように
スタッフを減らせるかと言えば、
そうでもない。
スタッフを減らせたとしても、
事業収入が減っているから
長期間の給与は保障できない。

見とおしがないのに、
箱(家)の大きさは変わらないし、
設備投資するのも、厳しい。



不安とプレッシャーの中、
一年先まで
がんばりきるだけの余力も
なかったのだと思います。



本当に悔しい。


介護業界は人材不足なので、
スタッフさんが
働く場は、見つかると思います。
(この状況の中、
働きたいかどうかは別として…)



利用者さんの行き場は?


どこも、目一杯の定員です。
学校が始まっても、
放課後や長い休みに
子どもたちは、
どうすればいいのでしょう?



小さなデイサービスの
完全閉鎖の案内は、
利用者にも
学校にも
他の事業所にも
大きな衝撃でした。



他人事ではない。


これが
障害児や障害者が過ごす
地域、施設と言った
福祉現場の現実であることを
私たちがちゃんと声にして、
愚痴や文句ではなく、
論理的に訴えていかないと
ダメなんだ…と、
改めて思いました。




不安とプレッシャーの中、
いろいろな犠牲を払って
がんばってくださっている
介護従事者のみなさんや
医療従事者のみなさんには、
ただただ感謝しかありません。



本当に、ありがとうございます。





そして、
息子を受け入れてくれた
デイサービスのみなさん、
本当に本当に、ありがとうございました。