年少組の子たちの泣き声ってそれぞれ違うんですよ。
けやきちゃん→「ふにゃ~~ん」
シャロンくん→「か~~~~ん」
くるみちゃん→「ふぇ~~~ん」
それぞれ個性的でかわいいです。
先日、そんな年少組の中から、けやきちゃんのお見合いがありました。
けやきちゃんといえば、人間大好きな甘えん坊だけど、すべての猫に嫌われて、狩りをされるレベルで暴行を受けることも度々あったいじめられっ子。
里親募集もけやきちゃんだけを大事に育ててくださることを大前提にしていました。
そんなけやきちゃんをお迎えしたいというお申し出をいただいてから、書類のやり取りやけやきちゃんを希望する思いなどを伺ってきました。
そんな希望者さんとけやきちゃんとのお見合いがこのあいだありました。
お話をするのに集中して写真撮るの忘れていました。
希望者さんには写真撮ってねって勧めておいて自分は撮っていないという。
写真を撮った希望者さん「かわいい」を連発されていました。
なんかすごくうれしいですね。
希望者さんは若い女性で、婚約者の方がいらっしゃるということで、しっかりお話をして、一緒に会いに来てくださいねとお願いをしていました。
過去にご主人や彼氏がいらっしゃる方に、しっかり話し合って、思いを共有してくださいねって伝えて、一緒に来てもらったにもかかわらず、まったく興味を示さず、無理やり連れてこられた感満載の彼氏さんとかいらっしゃいましたし、彼氏さんも「飼いたければどうぞ」みたいな方もいらっしゃいました。
他の団体さんやボランティアグループさんは知りませんが、NOAではこの時点でアウトです。
ご家族全員の賛同と意識の共有というのが大前提なのです。
脱走対策など、家族全員の思いがなければできないこともあるし、どんな家族がいるかわからなければ虐待の恐れもないとはいえません。
「そんなプライベートなこと」って言われることもありますが、命を託すのですから簡単にどうぞと託すわけにはいきません。ここをご理解いただけない方も多いです。でもあいまいにはできませんよね。希望者の方ご本人はしっかりされていてもご家族にもきちんとご理解いただきたいことがあるんです。でもきちんとお話しをしたらご理解いただけることがほとんどだし、お迎えいただけたご家庭はみなさんしっかりご理解くださいました。
ダメだったパターンは「おじいちゃんがドアを開けっぱなしででかけてしまう」とことか、「ちびっこが元気すぎて、ドアをあけっぱなしで遊びに行ってしまう」とかで、ちょっと危ないわって感じのおうちはお断りしました。あと、繊細な問題をお持ちの方がいらっしゃって面談がかなわなかったご家庭もありました。柔軟には対応していますが、難しいことも多いんです。
能書きが長くなりましたが、この日、お見合いに来てくださった希望者さんと彼氏さん。
お若いということもありますが、お二方ともとてもさわやかな印象。
お話ししていても作っている感じがまったくなくて、人間的に不安に感じることがありませんでした。
お話をしていて感じたのですが、お二方とも育ちがいいんだろうなって。
猫をお迎えするにあたっては、これからもいろいろ勉強してもらわないこともたくさんあるし、お迎えしていただいてからも、けやきちゃんと一緒に成長していっていただきたいと感じるおふたりでした。
若いおふたりということで、例えば今後結婚して赤ちゃんが生まれたり、その赤ちゃんがアレルギーになってしまう可能性もあるし、いろいろと覚悟が必要なこともありますので、そういったお話もさせていただきつつ、脱走対策などもおうちの図面をみながらお話ししていきました。
けやきちゃんともふれあっていただきましたが、少し緊張していましたが、怖がったり固まることもありませんでした。
けやきちゃんをかわいいかわいいって言っていただけて本当にうれしい。
けやきちゃんのトライアルの方向で。お話を進めています。このまま順調に進みますように。
けやきちゃんは本当に甘えん坊で人間大好きでものすごい依存してくる子なので大事にしていただけたらうれしいですね。
これまで、いじめられるので、お留守番のあいだはけやきちゃん専用のお部屋で過ごす時間も長かったけど、これからは自由に過ごせるようになるね。
まだこれからだけど、幸せへの道がひらけたけやきちゃんのお見合いの報告でした。