それは「人の愛を受ける」ということ。
おうちの子と人の愛を受けることのない野生動物や畜産動物では心の輝きが全然違うのです。
でも誤解のないように補足しますが、野生動物や畜産動物も感受性は高く、喜びや悲しみを感じます。屠殺されるために向かうトラックに乗せられるのを嫌がるし、乗せられた子達は涙を流しています。畜産業者のみなさんは知ってますよね?
やはり愛されたことのない子は愛される喜びを知らない。それはそれでかわいそうなことだとは思いますが。
保護された子達の中には家族に愛された経験のある子がいます。
そういう子は家族の愛を探し求めます。
愛された経験のない子も保護されてきます。
そういった子は野生動物や畜産動物と同じような表情をします。
そこからおうちの子になれるようにリハビリを始めるのです。
今うちにいるのは猫たちが中心です。
猫は犬ほどの表現力はありませんが、それでも喜怒哀楽は手に取るようにわかります。
仲のいい子も悪い子も。いろいろいるけど幸いなのは全員人間が大好きだということ。
チャオくんとイヴちゃんはちょっと距離はあるけど、それでもふたりとも全然くっついてくるしね。
イヴちゃんなんてこうして甘えてくれるのは一日に1回だけですよ。
それでも以前はさわらせてもくれなかったことを思うと全然変わってくれたと思う。
けやきちゃんは人の目が届かないところでは誰とも一緒にさせられないので孤立しがち。
だからその分、人が寄り添ってあげなければいけません。
病気、障がいの子達がいるので限られた時間の中、本当に大変なのだけど、みんなとふれあってあげる中でキラキラしたお顔で見上げてくれます。
みんな、それぞれ新しい家族のもとでめいっぱい甘えられる日が来ますように。