野良性の残るチャオくん・イヴちゃんのお迎え基準とは? | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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team NOA(一般社団法人LOVE&PEACE)
大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。

また猫ちゃんが脱走したというご相談がありました。幸い一晩で姿を見せてくれたとのことですので無事におうちに帰れるよう祈るばかりです。
 
同じ脱走でも犬と猫では少々違いがあります。

もちろん早急に探さないといけないということに違いはないのですが
猫の場合は特に飼い主以外は見極めが難しいですよね。
 
お散歩でリードを手放してしまったり、首輪が抜けてしまったり
雷やクラクションの音に驚いてパニックになってしまうこともあり
犬の迷子は本当に多いのです。
 
ただ犬の場合は狂犬病予防法という法律で放浪していたら基本的に
すぐ捕獲されますし、市民からの通報などがあれば保健所の係員が
保護しに向かいます。ただ田舎のほうにいけばそうでもないみたいですが。
 
猫はふだんはおうちの中にいるので、家族以外はその子のことを知らない
というケースがほとんどですし、法律的な根拠がないので通報があっても
保護しに行くということはまずありません。
 
そういった事情は普通の飼い主さんは知らないですもんね。
 
保護をしている者という立場から言えば、まず保護したばかりのタイミング、
次にトライアルに行ったタイミングというのが一番脱走させてしまう危険な
タイミングになります。もちろんそれ以外のときも常に注意が必要ですが。
 
これは犬も猫も同じですが、環境が変わったときはその場所が自分のおうち
だとか自分の安心できる場所ということが理解できていませんので不安の中で
いるということを人間は常に意識しなくてはいけません。
 
そのタイミングでのお散歩は特に注意が必要ですし、猫はちょっとした隙も
見逃さずにタイミングを見計らっているので本当に脱走は怖いです。
 
NOAでも里親希望者にはそこを強く話しますが、意外と安易に考えている方が
多くいらっしゃいます。経験したことがない人には伝わりにくいんですよね。
 
 
どの子もみんな注意が必要ですが、NOAで里親募集している子の中では
特にチャオくんとイヴちゃんについては通常の譲渡条件に加えて野良性の
強いことを踏まえたお約束をしていただくことになります。
 
ふたりともとっても甘えてくれるようになってくれました。
ただほかの子と比べるとやはり今でも警戒心は強く、心の底から人間を
信頼してはくれていないというところがあります。
 
なので、心を許してくれるまで相当な時間と努力が必要となります。
根気よく、コミュニケーションをとり続けてくれる覚悟がないと信頼関係は結べません。

 

 
チャオくんとイヴちゃんは隙を見せるとその場所を突破していきます。
良く見てるし、よく計算しています。とっても頭の良い子たちです。
 
チャオくんは丸一日、24時間脱走したことがあります。
運よく帰ってくることができましたが、その間に野良猫ちゃんにいじめられ
とっても怖い思いをしていました。そのことがきっかけで人間にも心を開いて
くれるようになったので不幸中の幸いなのですが、一歩間違えれば命を落とす
危険性も十分にありました。
 
なので、そういう経験は二度とさせたくありません。

 

 
 
抱っこもできませんし、怒らせると病院の先生もビビるくらいのパワーがあります。
甘えてくれるようになるまで時間もかかります。
でもここまでよく距離が縮まったなと逆に思えるくらい幼い頃はもっと距離がありました。
 
通常の猫ちゃん以上に脱走対策は厳重にしなくてはなりません。
簡易なものだと破壊してしまいます。
 
こういった事情をご家族の全員が理解して向き合ってくださるというふうにならないと
おひとりの方が積極的でも譲渡は難しくなります。
 
ほんとはもっともっと話さないといけないことがたくさんあります。
でもそれくらい覚悟の必要な子なんだということだけご理解いただければと思い記事にしました。

どうかこんな野良性の強いチャオくんとイヴちゃんですが幸せになれるよう応援してあげてください。
よろしくお願いします。