ロゼちゃんの納骨式と捨てられた子たちの心の傷 | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。

昨日は長い闘病生活の末、8月15日に永眠したビーグルの女の子、ロゼちゃんの納骨式に参列してまいりました。

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8月は迷子猫のマカロンくんと立て続けのお葬式で精神的にも参りましたが、ようやく少し落ち着きを取り戻してきました。

マカロンくんはお葬式のあと、お骨も事務局に持ち帰りポルちゃんとフィガロくんと一緒に供養していますが、ロゼちゃんは預かりママのご意向で土にかえしてあげたいとお寺で供養することになっていました。

昨日はロゼちゃんの預かりママと花ちゃんの預かりママも来てくださいました。

合同の式典ということでたくさんの方々が参列されていて導師様の読経のあとご焼香させていただきました。

こういった形での供養は初めてでしたがロゼちゃんにとってはたくさんのお友達と一緒にいれるので喜んでくれているかなと思いながら手を合わせていました。

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卒塔婆にも「ロゼ号」と書かれていました。

ロゼちゃんは保護犬ではありましたが預かりママと一緒にまるまる1年間病気と闘って、預かりママにたくさん愛された子です。きっと他の愛されて亡くなった子達と一緒に「愛された子」として眠ってくれていると思っています。

ロゼちゃんはお寺で供養していただきますが、事務局でもポルちゃん、フィガロくん、マカロンくんと共に供養していきますので事務局にお越しいただく機会がありましたらぜひ手を合わせてあげてください。

式典が終わり、花ちゃんの預かりママと少しお話しました。

花ちゃんの預かりママとのご縁をつないでくれたのは実はロゼちゃんでした。

最初の預かり宅にいる頃に会いにきてくれたのがきっかけで、その後ダックスのルカくんと遊んでいただいたりして花ちゃんを幸せになるまで大切にお世話して下さいました。

とても愛のあふれる方でそれ以外にもいつも支えてくださっています。

チワワのプリンくんやロッティちゃんのことを心配して下さったり、ルカくんや花ちゃんの思い出話をしたりしました。

犬に限らず、どうぶつ達は人間同士のつながりも作ってくれるんだなぁとあらためて思いました。



そしてあらためて感じる「捨てられた子達の気持ち」。

ねこ達やうさぎ達もそうなのですが、特にいぬは表現が豊かなので鈍感な人間でもその気持ちを感じることがよくあります。

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先日も少し書きましたが、チワワのプリンくんは骨折をして保護されました。

痛い思いをして施設で2週間淋しい思いをして不安な中を過ごしていました。

そしてやっと出られて、預かりママのところに行ってやっと安心して、すごく喜んで過ごしていました。

預かりママが「助けてくれた」と思っていたように感じます。

もう怖い思いや淋しい思いをしなくて済むと思っていたのに、病院に連れていかれて手術をされて入院ということに。

プリンくんは何を信じたらいいのかわからない状態だったでしょう。

不安な入院生活をしていると預かりママがお見舞いに来てくれる。

「お迎えに来てくれたんだ!」プリンくんは大喜びして痛む足のことも忘れたようにはしゃぎます。

でも預かりママはプリンくんを置いて帰ってしまう。

「ボクも一緒に帰る~!」そうしていつも泣き叫んでいました。

先生や看護師さんも優しく接してくださいますが、プリンくんの心は閉ざされたままでした。

プリンくんは退院したら新しい預かりママのところへ移ることになっていました。

でもプリンくんの心の状態を考えて、先生は環境を変えるのはよくないというアドバイスをされました。

プリンくんが心を開いている元の預かりママのおうちの事情があったのですが、それを乗り越えられるかも、と預かりママもおっしゃってくださいました。

そして無事に退院し、元の預かりママのところに戻ったプリンくん。

預かりを変わることになった問題も良い方向になっていったようでホッとひと安心。

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プリンくんは本当に安心してうれしそうに過ごしています。

おトイレも全然できなかったのに少しづつできるようになってきたみたいです。でもまだママがボクを置いていなくなるんじゃないかと不安でしかたないプリンくん。分離不安症で預かりママが見えるところにいないと泣いて探します。

手術後のリハビリも始まりました。
これから少しづつ健康を取り戻して、心の傷を少しづつ癒していければと思っています。

現在、プリンくんのお迎えを申し出て下さっている方がいらっしゃいます。

まだリハビリもあり、心が不安定なのですぐに話を進めることはできませんが、しっかりとお話をしていきたいと思います。


そして先週、引き取って預かり宅ですごしているチワワmixのロッティちゃん。

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ロッティちゃんも心に傷を負っている子です。

とても人懐っこくて先住ちゃんとも仲良くなってきた愛らしい子なのですが、いろいろと問題点もでてきています。

大ケガをするほどではなさそうですが、何かの拍子に噛みついてくるところがあります。

申し訳ないことに預かりママはもちろん、パパも娘さん達も全員噛まれました。

ただ噛むには理由があるはずです。

その理由がわかれば人間も対応できますし、その理由を改善すれば噛むこともなくなるはずです。

現時点で考えられるのは抱っこしてもらったりしてるところに他の人がなでようと手を出すとガブッとやられたりするようです。

他の人に取られたくない嫉妬なのかなんなのかけっこう執着が強いところがあります。

そして来客の応対に玄関に出たママのおしりを思いっきり噛んでしまったりもしたようです。

置いて行かれると思ったのでしょうか。

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ふだんはかわいらしく、めちゃめちゃ甘えんぼのロッティちゃん。

元の暮らしの中で何があったのかわかりませんが、その原因を探して改善していけるようにと願っています。

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プリンくんもロッティちゃんもそれぞれの預かりママが「たたかれたり虐待されていたのではないか」というふうに感じておられます。

確かに手を怖がるところはありました。

世の中には人間の子どもの虐待事件とかでも親は「しつけのため」という言い訳をよく使います。

たたいてよくなることなんて何もありません。

いぬに限らず、猫でもうさぎでもその他のどうぶつ達でもみんな同じです。

種によって性質の違いは確かにありますし、覚えるスピードなんて千差万別。

でも愛情なくして育てることなんてできません。

捨てるような飼い主だからたたいたりしていたのでしょうけど、捨てないまでもその予備軍はもっとたくさんいます。

個人的な思いですが、どうぶつ達の心に寄り添えば通じ合えることなんてたくさんあります。

お迎えした子の習性や性格、生活環境なども、しっかり勉強してください。そして、どうぶつ達の感性を感じ取ってみてください。

きっと「捨てる」なんて考えはしなくなるはずです。

だいじなわが子にもっと寄り添って、人間もどうぶつも一緒に幸せになれるよう願っています。


sakagami