ポルちゃんとの最後のお別れ。 | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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team NOA(一般社団法人LOVE&PEACE)
大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。

2016年3月6日午後4時からポルちゃんの葬儀告別式を自然豊かな山あいの斎場にて行いました。
ポルちゃんのことを思っていて下さった皆様本当にありがとうございました。

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たくさんの皆様に愛されたポルちゃんは天国へと旅立ちました。
 
病気で苦しい思いをして辛いこともたくさんありました。
 
甘えん坊で寂しがり屋さんで食いしん坊でおこりんぼで、でもとっても頑張り屋さんのポルちゃんが大好きです。

ポルちゃんのいなくなった酸素ハウスはとっても静かで淋しさがつのります。

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2007年10月15日、大阪府動物一時保護センターに連れてこられたポルちゃん。

怖くて怖くて震えていました。
ずっとうつむいて過ごしていたポルちゃん。
不安でしかたなかったんだと思います。

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一緒にいた子が非業の最期を遂げてしまったのですが、その子が行った家に
最初にお声がかかったのはポルちゃんでした。

殺されてしまった子のことは一生忘れませんが、その子が身代わりになった
おかげでポルちゃんは生きることができました。

2008年1月24日に一時保護センターを出てしばらくこちらでお世話をしたあと
里親さんのもとへ出発しましたが、一週間で追い返され、ひどく心傷ついていて
これ以上環境を変えてしまうのはあまりにも不憫だということで里親募集を停止
してこちらで育てていくことにしました。

ポルちゃんが無邪気に遊べるようになるまで一年間くらいの時間がかかったと
思います。
 
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ポルちゃんはとってもお姉ちゃんっ子でした。

怖くてさびしくて不安の中にいたポルちゃんは先住のお姉ちゃんが遊んだり甘えたり
している姿をいつも見ていました。

そしてお姉ちゃんの真似をして遊んだり甘えたりできるようになっていきました。

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お姉ちゃんと仲良しの絵を描いていただいた時のご対面の図。
わが家の家宝です。


ただ、そんなお姉ちゃんも年老いて介護生活になり、部屋を分けているとはいえ
猫たちも住まう中でポルちゃんを安心して過ごさせてあげたいという思いで他の
保護うさぎ達のいる事務局へお引越しをしました。

ポルちゃんの里親募集を止めたこと、事務局での暮らしにしたこと。
今となってはそれらの判断は間違っていたのかもしれないといろいろ
後悔してしまうことばかりですが。

 
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晩年は病気との闘いでした。腕に大きな腫瘍ができていることに気づいて
検査を受けたりしましたが、病理検査の結果が良性、しかも腫瘍ですらない
というお話でいったいどうなっているのか、どうしてあげたらいいのか悩みながらも
腕の腫瘍は大きくなるばかり。

生活環境もいろいろ工夫はするものの快適に過ごさせてあげるには程遠かったのです。

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2015年12月。クリスマスを目前にした頃、ポルちゃんは倒れてしまいました。

それから酸素ハウスでの暮らしとなってしまいました。

それまで少し広めのサークルの中で過ごしていたので狭い酸素ハウスの中での
暮らしはストレスでしかなかったと思います。

おめめも見えなくなっていて、いつも人の手を探していました。ポルちゃん自身はとっても
不安だったでしょうし、さびしかったと思います。

2016年2月25日頃から動きがどても悪くなってきて27日にはまったく動けなく
なってしまいました。

あれだけ大好きだったごはんも食べられなくなり、口元にお野菜をもっていったり
野菜ジュースなどを飲ませたりするくらいしかできない状況になっていました。

日に日に衰弱しているのが見て取れました。
病院や専門家の方にアドバイスをいただきながらお世話をしていきましたが
この状態になってしまってはもはや施すすべはないと。

お別れへのカウントダウンが佳境に迫ってきていることを実感せざるをえません。

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最後の一週間、ポルちゃんをひとりさびしく旅立たせることが怖くて夜もそばにいて
できるだけ見てあげられるよう交代でポルちゃんを見守っていました。

食べさせることがもはやできない状況ですので、定期的な水分補給もポルちゃんの
意思を確認しながらという感じでした。

ポルちゃんはその数日間、毎日涙を流して泣いていました。

これまでも体が動かなくなってしまった犬のさくらちゃん、フィガロくんが涙を流してるのを
見てきましたが。うさぎで涙を流して泣いているのを見るのは初めてでした。

とても胸が苦しい。でもポルちゃんはもっと苦しい中で頑張っていました。

今までたくさんの子たちを見送ってきましたが、こんなに長い間頑張った子は初めてです。


この動画は亡くなる1分前。
2016年3月5日の午前11時7分に撮ったものです。
ポルちゃんの生きている最後の記録としてupしました。

前日の夜中から4時間おきに水分補給をしていました。
最後にお水を飲んでくれたのは5日の朝8時少し前くらいでした。

この時は6mlのお水を自分から飲んでくれました。

そして支えていた指をちゅっちゅと吸ってくれました。
けっこう力強かったのでまた調子があがってくるかなとも思いました。

でも体を触ってみるともはや死んだ状態と同じような感触でした。

もう体は動いていないんだ、かろうじて心臓と精神が少しだけ生きている。
そんな状態だと感じました。

9時40分頃から小刻みに震えだし、それが大きくなったり小さくなったりを繰り返し
11時5分、大きく頭を振って動かないはずのおててを伸ばそうとして。

そして午前11時8分。
ポルちゃんは息を引き取りました。

うさぎとしての限界をとっくに超えている中で一週間以上もがんばったポルちゃん。
お世話をさせてもらってる立場でものすごいたくさんの愛と感動と勇気を学びました。

こんなすごい子はみたことがありません。

ポルちゃんのことを思って応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました。

みなさまの祈りはポルちゃんの勇気になってくれたと思います。

お花を届けて下さったみなさまに心より感謝申し上げます。
一番上のお写真に映っていないお花はポルちゃんに持たせました。

まだポルちゃんがいなくなったことに実感もなく呆然としています。
いろいろとしなくてはいけないことがたくさんあるのですが。

ポルちゃんを応援して下さったみなさまへのご報告をさせていただきました。


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