かわいそうにと思って保護したんですが、まだへその緒がついてるような赤ちゃんが4匹。
そんな無茶なとは思いましたが、本人は優しい心からの行動だったのはよくわかります。
ともかく赤ちゃんを人間の手で育てるのは経験豊富なベテランさんでもなかなか難しいこと。うちでも過去に捨てられた多くの乳飲み子をベテランさんの手を借りて育てましたが、それでも元気にはしゃいでいた1時間後に亡くなったり、無事に育ったこの数は正直少ないです。
幸いその子のお母さんは経験者ということで2時間おきのミルクや保温など赤ちゃんを育てるために一生懸命してくれていましたが、現実は厳しく1匹、また1匹と小さな命の灯が消えていきました。
病院の先生のお話では生後2日。
2日って。
それでも一生懸命育ってくれよと祈りながらお世話をしてくださっていましたが3匹目が亡くなり、そして先ほど4匹目の子は病院で亡くなってしまったと連絡がありました。
かわいそうという気持ち。優しい気持ちで保護したのに、とても残念な結果となりました。
若い子が小さな命に向けてくれた優しい気持ちはとても尊いものです。
ただ、生後2日のへその緒がついた赤ちゃん。
その時は姿が見えなくても近くに母猫がいた可能性が高いと思われます。
NOAの方にも野良猫の赤ちゃんがいるんですという連絡がよくきます。
母猫がおせわをしていないみたいなんです!と保護を依頼してくる方もいます。
まずダンボールなどに入れられている明らかに捨てられているとわかる子たちでなければうかつに手を出すのはとても危険です。
母猫がそばにいる可能性がとても高いです。またお世話をしていないと見えても母猫は常にべったり赤ちゃんのそばにくっついているわけではありません。その判断もうかつにしてしまうのは危ないと思います。
赤ちゃんを見つけた時には車などの危険、外敵に狙われているような状況などの改善は時には必要となるときがありますが、基本的には赤ちゃんが育つまで見守るという姿勢が大切だと思っています。
たとえば他人の敷地内などの場合は所有者に事情を説明して理解を求めることも必要です。
赤ちゃんは人間の手で育てるのは非常に難しいです。今うちにいるマーマレード・ジャムくんも保護時はまだ離乳していませんでしたがほぼ離乳期に差し掛かっているタイミングだったので何とか育ってくれました。それでも障がいが出てしまっています。
赤ちゃんを見つけた時に人間ができること。
それは無事に育つように暖かく見守る環境づくりをすることだと思っています。
善意の行動が母猫から赤ちゃんを奪い、赤ちゃんの命を奪うことにつながりかねません。
困ったときはまず知識や経験のある方や経験豊富な団体さんに相談することも大事です。ただ丸投げはいけません。猫のことはお金もかかるし労力もかかる。その後の繁殖抑制のための避妊去勢なども必要になってきます。簡単なことではありません。
近隣の住民の方々への理解を求めたり、町ぐるみで守っていける環境づくりができたら一番いいんですけど。
ともかく赤ちゃんをみつけても即座に手を出さず状況を見極めて行動していただけることをお願いしたいと思っています。
フィガロくんと出会った日からお別れの時までのお写真を新たに動画にまとめました。全部見ると30分もありますのでお時間のある時にご覧いただけましたら幸いです。どうかフィガロくんをほめてあげてください。FaceBook LOVE&PEACE NOA ←FaceBookをしていなくても見られます。