義母の来襲後、意外な人からも私に連絡が入りました。
実母です。


私は実家族とは仲が良く、結婚後も小まめに連絡を取っており、
今回の不倫騒動も大体のことを話していました。

義母の来襲翌日、そんな母から連絡が入り、急に会いに来ることになりました。
つわりが酷いことを心配し、たまに様子を見に来てはくれてましたが、
急に来るのは珍しく、どうしたんだろうと不思議に思っていました。



家に迎え入れると、いつもとは様子が違う母。
何か言いたそうだけど、言えないといった雰囲気でした。

そしてしばらくした後に母はその重い口を開き、
思いがけない話をしてきたのです。

「昨日義母から連絡があり、花音のことを言われたよ」


両親と義両親は結婚式以来、連絡を取っていなかったはず。
昨日の話し合いのことかな?と思っていたら、そうではありませんでした。


母は躊躇しつつ「花音を誤解してると思う」と前置きしながら、
義母から言われたことを教えてくれました。
義母は夫から以下のことを聞いたそうです。

⚫️花音が感情の起伏が激しく、暴力行為があり怖いと言っている
⚫️お金にがめつく、裁判をしかけるなど好戦的で安らげない
⚫️夫を騙して子供を作って、それをネタに復讐しようとしている


夫は不貞行為を責められないために、私を悪く言ったのです。
私を悪者に仕立てることで、自分の行為を正当化したかったのでしょう。

不倫が分かってそのことを感情的に責めたり、
別居時に私の腕を掴んだのを思い切り押し返したり、
3度の裏切りで法にのっとって裁判の手続きをしたり、
子供を授かって中絶を拒否したりすることが、

そんなに影で告げ口され、責められることなのでしょうか。
上記のように解釈されるべきことなのでしょうか。


更に義母は私について母に言ったそうです。

⚫️昔からこんな暴力的で好戦的な娘だったのか
⚫️お金に関して汚いのは、困っていることでもあるのか
⚫️どんな育て方をしたらこんな娘になるのか


息子が可愛いのは分かります。
私のことを悪く思ったり、私を直接責めるのはまだ許せます。
腹は立っても我慢しました。
離婚に迷う今、義母とも上手くやらないと夫ともより溝ができてしまうから。


でも今回の件で、全く関係ない母に、
子育てのダメ出しをするような真似や、娘を全否定するような発言は、
本当に許し難かったです。

不倫をする息子を叱れないくせに、
人の娘を責め立てるのはどうかしている。


誤解をされたことより、母を侮辱されたことに、
怒りと悲しみで、押し潰されそうでした。

心配と迷惑をかけた母に、申し訳なく恥ずかしかったです。
私に告げた時の母の顔は、本当に辛そうで、胸が締め付けられました。


私の悪口を義両親に言ってまで、自分の思い通りにしたい夫。
子供を復讐の道具にしているとまで思われた私。

この時は何故1度目の裏切りで別れなかったのかを、
心から後悔していました。

つわりは留まることを知らず、仕事も休んで寝たきり状態が続いていました。

 

夫との話し合いも到底できる状態ではなかったのですが、

中絶を希望する夫は、早期に行って欲しいという気持ちが強く、

私の体調も考えず、寝込む私を起こしてまで強引に話し合いを進めようとしました。



具合が悪い中でも、ベッドの中からできるだけ冷静に中絶したくない旨を繰り返し訴えた私。

中絶手術のリスクや流産時の辛かった思いを伝え、

子供を望んでおり、離婚よりも中絶が考えられないことを伝え、

子供をお互いに欲していたなら、責任を取るべきだと伝えました。


夫の言う通りに従わない私に、次第にイライラが募る夫。

それでも私はそれだけは従うことが出来ず、泣きながら説得を繰り返しました。 

 

 

そんな中、この状況を聞きつけ心配した義母が、

遠方からいきなり家にやってきました。

夫から妊娠のことを知ったものの、いきなり別れ話が浮上したと聞き、

いてもたってもいられず話し合いに来たのです。

私の都合なんてもちろん気にせずに。


この時私はつわりの1番のピーク。

一日中トイレ以外は一切寝床から動けず、眩暈と嘔吐に苦しんでいました。

来襲前日には病院で点滴治療し、戻ったばかりでした。


もちろん義母はそのことも知っていました。



そんな最悪の体調の中、義母は何と6時間も居座り、

離婚と中絶がいかに最低なことかを話していきました。



夫にではなく、私に対して。



私はもとから中絶も離婚もするとは一言も言ってません。

中絶なんて絶対にする気はないし、離婚に関しても悩んでいました。

他でもない夫の不倫によって、散々悩んでいたんです。


でも義母は夫が可愛いのでしょう。

不倫したことは悪いことだけど、私にも問題があったからだと言い、

そんなことで離婚するなんて子供が可哀想だと怒り、

中絶するなんて人として間違っていると全否定されました。



夫にではなく、私に対して。



私は反論する元気もなく、ただただ長時間の説教に耐え続けるしかありませんでした。

「私は中絶も離婚も考えてないです」と言った所で、義母の耳には入りません。

当然、夫は見て見ぬ振り。



また、夫はから浮気相手に対して慰謝料を請求したことを聞いたらしく

それに関しても以下のことで、凄く責められました。


慰謝料なんて請求したら、夫婦間は余計に拗れるし、夫は嫌な思いをする。

再構築を考えるなら、どうしてそんな酷いことをするのか。お金のためか。

そんなにお金が大事なら、いくら私が用意すれば満足するのか。

自分の悪い所を見ようとせず、相手女性が全て悪いと決めつけるのはどうなのか。


そこには、不倫で傷つけられた私の苦しみを、

理解しようとする気持ちは、皆無でした。

体験してないから、分かってくれなくても仕方ないけれど、

一方的に私ばかりが責められるのには納得がいきませんでした。


パグとの不倫や話し合いに関して、私が今までどれだけ心を痛め、

どれだけ悩み、苦しみ、泣いたのかを知ろうともしないのに。

分かった風に説教されたくない。



そんな私の心の内など露知らず、

騒ぐだけ騒ぎ、私の改善点(という名の悪口)を羅列して反省を促し、

夫には特に何のお咎めも無く、スッキリして帰られました。


非常に疲れました…



義母はとある宗教を信仰しており、離婚や中絶は認められていません。

だからこそ余計に、簡単にそんな話が出るのが許せなかったのでしょう。

嫁の体調よりも、よっぽど重要なことだったのだと思います。


しかしそうなら自分の息子がしたことに目を向け、叱って欲しかったし、

叱れなくても 責任転嫁して嫁を攻撃するのはやめて欲しかった。


決して嫁姑間は仲が悪かった訳ではなかったのですが、

これを機に、私の中では義母に対する苦手意識が植えつけられました。


最早夫と私だけの問題というよりは、家族を巻き込んだ問題になってしまいました。


そして夫は義母の来襲があっても、長時間の説教話を聞いても、

その後も考えが変わることはありませんでした。



ただただ、私が疲れただけで終わった1日でした。

重度悪阻でグロッキーな状態の中、

私は示談が決裂したパグとの次なる対決をどうしようか考えていました。

 

ヒナコさんとはメールや電話をメインに話し合っていましたが、

次の手段として考えられるのは、調停か訴訟(裁判)、であると言われました。

 

 

調停の場合

●弁護士を入れず自分だけでも行え、手続きが簡単で少ない金銭的負担で行える

●話し合いの内容は裁判判決と同様の効力を持つので、まとまれば差し押さえなども可能

●強制力がないため、相手が現れない、話し合いがまとまらないと不調で終わる

 

訴訟の場合

●精神的、金銭的な負担が大きく、労力も必要

(弁護士に依頼、平日日中に裁判所に行く必要あり、尋問はプレッシャーがかかる)

●証拠を事前に揃えておく必要があり、提出する書類などが多い

●不誠実な態度を取られても、最終的には裁判官による適正な判断が得られる

 

 

ちなみに離婚について夫と話し合う際は、まず協議でまとまらなかった場合に、

いきなり裁判に持ち込むことは出来ず、必ず調停を挟まないといけません。

 

協議→(まとまらない場合)調停→(不調の場合)裁判の流れになるのが一般的。

 

 

ただし、不倫について不倫相手と話し合う際は、特に示談や調停を挟まなくても、

いきなり初めから裁判を起こすことが可能です。

 

大体の場合は妻側も、不倫相手側も、裁判にまでもつれると不利益なことが多いため、

お互いのために示談である程度話がまとまることが多く、

最終的に裁判で判決までいくのは1/100程度の割合と聞きました。

 

 

裁判でかつ最終的に判決までいくと、必ず尋問のため相手と顔を合わせなくてはならず、

更に不貞行為に関する証拠が提出され、白日のもとに晒されます。

(お花畑のラブラブメール、ラブホテルに行く写真、行為中の録音、などなど…)

 

それに加えて尋問ではあまり話したくない、聞きたくない話も突っ込まれてしまうので、

妻も不倫相手も、酷な時間を過ごすことになると思います。

 

しかも裁判はゆっくりと進むため、長期戦を強いられ、誰でも傍聴可能です。

 

そういった事情もあり、示談でお互いにお金などの条件を擦り合わせて、

終わらせたいという風に、基本的にはなるそうです。

 

 

さてでは今回のパグの場合はどうしたらいいか。

パグの示談時の様子で、調停を起こして進展があるかどうかが決め手でした。

私とヒナコさんの意見は一致していました。

 

 

訴訟。

 

 

夫と再構築することが前提ならば、訴訟により相手の味方に付いたり、

夫婦間が悪くなる恐れがあるので、訴訟に踏み切るのを考えた方が良いのですが、

今はもう関係が悪化しているので、それどころではありません。

しかもパグの態度を見ると、これ以上の話し合いは確実に無意味だろうとも思いました。

 

 

これでついに、パグとは裁判での対決を迎えることになったのです。

夫は、流産を経験し、子供を望んでいた私のことをよく知っていたはず。

 

そんな私に対する「中絶してくれ」の言葉は、

重度悪阻に苦しむ私に追い打ちをかける、刃のような威力を持っていました。

 

夫も欲しいと言っていたはずなのに、何故そんなことを言い出すのか。

 

 

私「どうしてそんなことを言うの?」

夫「今は自分が望んだタイミングではない。今産まれても嬉しいと思えない」

私「でも欲しいって言っていたはずだよ。私は中絶は考えられない」

夫「産んでしまったらもう後戻りできない。今は一緒に育てるイメージが持てない」

 

産みたい私に、産んで欲しくない夫。

ただ子供は欲しくない、中絶して欲しいと繰り返し、理由はいまいちハッキリせず。

 

不倫相手ならともかく、離婚したくない妻の妊娠を喜ばない夫なんているのでしょうか。

訳も分からず、混乱してしまいました。

 

 

私と別れ、パグとやっていきたいかと聞くも、それだけはないと。

では夫の希望は何か?と聞いたところ、次のような言葉が返ってきました。

 

「こうなった以上、パグとやっていくつもりはない。結婚は初めから考えてない」

「今の正直な気持ちは花音ともパグとも離れて、1人で生きていきたい」

「花音と子供の人生を背負っていく自信がない。上手くいくと思えない」

 

子供を育てる責任を放棄し、不倫した責任を取ることなく、自由になりたい。

つまり、要約すると…現実から逃げたいってことのようです。

 

 

夫の頑固さは筋金入りで、こうなったら納得いくまで発言を撤回しないでしょう。

かといって私もじゃあ中絶しますとは口が裂けても言えません。

 

お互いに自分の気持ちを主張したまま譲らず、結論が出ない状態でした。

話し合いは平行線のまま。

 

 

私はこの平行線の話し合いをしたことで、1つの決意を固めました。

子供は日に日に育っていき、時間がない。

こんな不安定な状況で子供を迎えるのだけは避けたい。

 

夫がパグとやっていくつもりがないと分かった以上、パグとの戦いを再開し、

出産前に不倫問題の片をつけようと思ったのです。

 

 

パグとの次の戦いが、すぐそこまで迫ってきていました。

私は子供が出来たことで、離婚に対する考えが少し変化していました。

 

私と夫の間のことだけなら、夫婦間の気持ちだけで話は済みます。

(もちろんお互いの家族とか、お金とか、社会的な立場とかは関係してきますが)

 

不倫を知り、その際の夫の言動でショックを受け、夫の本性を目の当たりにして、

私を裏切り続けて、信頼を失った状態でこれから何年も過ごすくらいなら、

身軽な今、1人で再出発をする方が幸せなんじゃないかと思っていました。

 

 

しかし子供が出来たら話は別。

私の感情だけで、生まれた時点から父親がいない環境にすることに抵抗がありました。

 

経済的にも、社会的にも、精神的にも、子供にマイナスなことは避けたい。

 

もちろん1人でしっかり子育てされていて、夫がいる方が不利益な場合もあります。

借金とかDVとかモラハラとかは、悪影響にしかならないですから。

 

 

ただ、今の状況を見て総合的に考え、悩んだ末に私が出した結論は、

 

●現在は不信感はあるものの、生活をしていく上で困窮していることはない。

●今の時点で離婚を決意し、1人で育てるために行動するのは負担が重過ぎる。

●子供を安全に産むことを最優先で考え、今後のことは夫の言動を見ながら、ゆっくり考えていく。

 

というものでした。

 

子供が生まれた後に、どうしても夫婦間の間が修復できない時は離婚も仕方ない。

でも子供が生まれる前に、今すぐ離婚を進めてしまうのは違うと思ったのです。

子供のために、自分の個人的な感情のみで動くのは止めようと決めたのです。

 

それを夫に伝えて話し合おう、そう思ったのですが…

 

 

夫から言われた一言により、それを話し合うことはできなくなりました。

夫からは、思いがけない衝撃的な言葉を投げつけられたからです。

 

 

 

「中絶してくれ」

 

 

 

 

耳を疑いました。

 

 

この言葉は間違いなく、私が今までの人生で耳にした言葉の中で、

最も非情で、残酷な一言でした。

妊娠が分かった直後から、つわりによる体調不良が続き、

病院では重度悪阻と診断され、点滴治療や安静を余儀なくされていました。

 

夫は私の体調の変化が妊娠によるものとは全く思っていないようで、

私が胃腸炎と言ったのを信じており、仕事やストレスによるものと思っていたようでした。

 

 

今までは妊娠が判明した時点で、夫にはすぐに伝えて喜びを分かち合っていましたが、

今回ばかりはすぐに伝えるのが怖かったし、どんな反応をするのか不安でもありました。

 

かといって、このままいつまでも隠し通せるものではなく、黙っている訳にはいかない。

産むことに躊躇はなかったし、産むしかないと腹をくくってはいたものの、

この子供の父親は、間違いなく夫であるのだから。

 

 

そこで、心拍が確認でき流産の確率が低くなるタイミングで、夫に話すことに決め、

心拍を確認した日の夜に、「大事な話がある」と切り出しました。

 

私「今、私は妊娠している。体調が悪いのもつわりによるものだと思う」

私「別居を考えたのは、パグとまだ繋がっていると知ったから、冷静になりたかった」

私「今後のことについて、どう思っているのか、正直な気持ちを知りたい」

 

 

夫は私の告白を受けて、思いがけない事実に、心底驚いた様子でした。

呆然として頭を抱え、「まさか…」と呟いたきり、しばらく黙ってしまいました。

 

その後、どれ位の時間が経ったのか…夫は考えた末にこう言いました。

 

夫「パグとは確かに連絡を取っている。でも不倫ではなく、慰謝料の相談だった」

夫「花音とのことも悩んでいて、パグに対しては俺も責任を感じて追い詰められていた」

夫「確かにパグには離婚して欲しいと期待されているようだが、それには答えられない」

 

 

恐らくこれは夫の本音。

私とパグ、お互いにいい顔をしていて、はっきりと決断できない。

 

水面下でパグと繋がった後は、不貞行為がないことは調査で分かっていました。

ただ会っていたことは事実で、パグから離婚を催促されたり、プレゼントをもらったりと、

単なる同僚間の相談では片づけられないのも事実。

 

ズルズルと優柔不断に引き伸ばし、どんどん問題を大きくしてしまう。

自分で蒔いた種なのに、どうしようか困ってると言ったまま、刈り取ろうとしない。

 

 

その理由は、自分が悪者になりたくないのと、面倒だから。

 

 

子供を授かったことを知るまでは、離婚も辞さないつもりではありました。

ただ状況が変わり、2人だけの問題ではなくなってしまった。

 

しかし、そんな私に対して、夫は思いがけない言葉を発してきたのです。

その言葉は、私が今まで受けたどの言葉よりも衝撃的でした。

別居が一旦延期となり、しばらくしてからのこと。

 

 

パグと繋がっていたこと、弁護士のこと、お金のこと…

様々なことに直面し、心身ともに疲れ切っていた私は体調を崩してしまいました。

 

微熱がなかなか下がらず、2日酔いのような気持ち悪さが全然取れない。

水分を取るのがやっとで、酷い時は寝返りをうつのもやっとという感じでした。

 

体調が悪くて動けずにいても、頭の中を占めているのは不倫のこと。

動いて気を紛らわすことが出来ない分、ずっと考え込んでしまっていました。

早く家を出たい、早くこの問題を片づけたい。でも体が動かない。

何日間も寝込むのが続き、回復の兆しもなく日々が過ぎていきました。

 

 

数日経っても症状が改善しない私は、嫌でもある可能性を考えざると得ませんでした。

この体調不良の原因に関して、1つ思い当たることがあったのです。

 

 

「妊娠」

 

 

そう、本当は何となくそうではないかと思っていました。

子供を望んでいた夫と仲が良かった時期と重なり、間違いないだろうと。

 

念のため検査薬で調べてみたところ、見事にクッキリと陽性の判定。

 

 

それを見てまず思ったことは、「どうして今なの?」という戸惑いでした。

 

何度か流産していた私は、子供が心から欲しかったし、望んでいました。

でもどうして仲が良かった時期には上手く育たず流産し、

今みたいな夫婦間が最も悪い時期に、子供を授かるんだろう…

皮肉なものだな、と思いました。

 

 

傍から見れば、心から完全には喜べない状況です。

なのに、私は戸惑ってはいても、同時にそれ以上の嬉しさも感じていました。

不思議と「産みたい」という気持ちは、この時からブレることはありませんでした。

 

この時から、私はもう1つの目標が出来ました。

子供をきちんと産み、育てること。

 

最悪の場合、私1人でもしっかりと出来るよう、覚悟を決めなくてはならなくなりました。

 

 

ただ「また流産をしてしまうかもしれない」という恐怖や不安が常にあり、

つわりによる体調不良や、パグや夫によるストレスもあった私は、

とりあえず別居を諦め、パグとの交渉も一旦中止し、夫との話し合いも延期し、

体調を整えることに専念することにしました。

 

実際つわりは本当に辛く、少しでも動くと眩暈&吐くのを繰り返していたので、

物理的にも動くことは不可能だったんですが…

 

 

この時はまだ妊娠2ヶ月。

この妊娠を機に、夫やパグとの戦いの様相が一気に変わることになるとは、

この時の私はまだ気付いてはいませんでした。

離婚の可能性が現実味を帯びてきたため、現在の貯蓄額を知りたいと考え、

家に保管している通帳類を確認し、残金を見ようと思いました。

 

実は私の家庭は夫が金融系の仕事をしていることもあり、家計管理は夫の役割。

私は給料口座の家族カードを渡され、そこから生活費を使うよう言われていました。

なので、夫は毎月私が何にどれ位お金を使用したか、全て把握していました。


 

久しぶりに残高を確認しようとした所、通帳がいつも保管してある場所にありません。

もしかして…と思って、夫の鞄をこっそり見てみると、そこにまとめて隠されていました。

 

中を見ると、不倫後から私のお金の使用額を細かくメモしており、

私が浪費癖がある的なコメントまでご丁寧に添えられていました。
 

私は結婚後、出来るだけ夫の希望に沿って節約していたつもりでした。

浪費癖と書かれたお金は、別居中に実家に入れたお金とかかった交通費です。

決して不明瞭に使ったことはありません。

 

わざわざチェックをされて、そんな風に思われたことにもショックでした。

 

 

また私の独身時代の口座と、個人の小遣い口座の通帳まで持ち出して残高確認され、

更にそれだけでなく、2人で結婚後に貯蓄していた一部の給料が、

私の知らない間にこっそり夫個人の小遣い口座に移されていたのも見つけました。

 

通帳記録を見る限り、パグに対して使ったお金も、恐らくここから出ているはず。

2人で協力して働いて貯めた夫婦のお金を、こっそりと不倫で使われたということです。

これには本当に怒りを覚えました。

 

安心して任せ切っていた私が馬鹿でした。

もう夫はパグとの今後のために、私にはお金を渡さないつもりなのかもしれません。

 

 

お金に関しても、女関係に関しても、夫への信頼は全て失われていました。

私たち夫婦の間には、1ミリの信頼もなくなっていたのです。

 

それなのに離婚も別居もしないという夫が、本当に理解不能でした。

夫の裏の顔と行動を知ったことで、

どうしてパグがあんなに示談交渉で強気であったのかが分かった気がしました。

 

パグは不倫を反省せずに続けており、離婚を心待ちにしていたので、

夫が味方と信じ、愛人という立場なのに、自分が有利だと思っているのでしょう。

パグは夫が私に優しい言葉をかけていて、離婚も切り出していない事実を知らない。

 

パグはこんな嘘つきで、妻も愛人も苦しめて幸せにできない、そんな夫が欲しいのか。

どっちにもいい顔をするような、不誠実な男に魅力を感じているのか。

 

 

パグと夫は、周りに迷惑をかけて辛い思いをさせていることから目を背け、

自分のことしか考えない自分勝手な所がよく似ているな、と思いました。

 

 

私はもう夫との再構築は無理と気付き、離婚するしかないと理解しました。

 

しかし、この状態で離婚の話し合いを進めることは出来ませんでした。

離婚には冷静さとパワーが必要で、取り組むにはまだ精神的に辛いということと、

今すぐに別れるのは2人の思う壺だと思い、悔しいということがありました。

 

 

別れるなら、まず環境を整えてから、タイミングを見て自分に有利に行いたい。

パグと付き合っているお花畑状態の夫とは話し合っても無駄。

 

そう思った私は、まず別居という段階を踏み、精神的に落ち着ける環境を整え、

その間に示談が不成立となったパグとの対決を終わらせ、

その後に夫と離婚を踏まえて話し合いをする、という方針で進めようと決めました。

私の中で、不倫問題と離婚問題は別問題として捉えていたからです。

 

その旨はすぐにヒナコさんに伝え、証拠も取れたものは送りました。

 

発見後、夫に対してぎこちなさはあったものの、とりあえず仲良い夫婦を演じ、

別居のためにアパートを契約し、荷物をまとめ、引越しの段取りを済ませました。

 

 

そんな中、ある日いつものように夕食を共にしていた時、夫に不意に聞かれました。

「花音はこの家を出ていくつもりなの?」と。

 

別居の準備は内緒でやっていたことなので、内心焦りながらも「なぜ?」と聞くと、

夫の手には、私が鞄にしまって肌身離さず持っていたアパートの契約書が。

 

そうだった、夫は以前私の財布から弁護士の名刺を取り出して写メしていた。

証拠のために、私の私物を勝手に漁ることなんて当たり前にやる人だった。

定期的に私の鞄もチェックし、その時に発見したのでしょう。

 

何も言わない私に対し、夫の言い分はこうでした。

「別居したら離婚するしかなくなる。まだ決意できていない。とりあえず、今度ゆっくり話し合おう。それまで引越しは中止で」

 

裏の顔を知っている私は、この人は宇宙人なのかって位、意味が分かりませんでしたが、

とりあえず揉め事にしたくなかった私は、その場では同意した振りをしました。

 

引越しの日にちやアパートの場所もバレてしまっていては、上手く進まないでしょう。

また仕切り直しをしなくては。

 

 

離婚の準備が少し遅れただけ。大丈夫、またやり直せばいい。

そう思っていた私ですが、ことはそう簡単には進みませんでした。

 

この後更に別居できなくなるような事態が続くとは、この時は思いもしなかったのです。