Question;
 ソフトウェア会社のプロジェクトリーダーです。「追加要件を頂いた時は、まずお礼を言うこと」と指摘され全く考えてなかったので驚きました。

Answer;
 そうでしたね。ロールプレイ実習のフィードバック時に、あなたが、いきなり追加要件の詳細について質問したので、そのように指摘しました。

 

 あなたは「営業の者がすでにお礼を言っているはずだし、追加要件の内容によっては断るかもしれないので、お礼を言うことは意識の中になかった」とのことでしたね。

 

 過日、別の会社の研修の時も、受講者の一人が「そんな、ゴミみたいな金額の追加要件など断ります」と言い切ったので、私の方が驚きました。驚いた理由は、次のようなものです。

 

1.追加要件は、クライアントが貴社に新たな仕事を発注してくれ  

 ることですので、感謝するのが当然だと思います。

 

2.追加要件ですから、打合せ前に「断るかもしれない」と考えるの

 は、クライアントに対して非協力的だと思います。

 もし、追加要件の条件に懸念があるのなら、それは粘り強く交渉

 し、納得できる合意点を見出せば良いことではないでしょうか?

 

3.クライアントに対しては「全社営業」で、貴社のすべての人が感

 謝の気持ちを表現するのが当然だと思います。

 

  最前線でクライアントと接しているプロジェクトリーダーなどは、
 特に会社を代表しているという自覚が必要です。

 

 熾烈な競合の中で、貴社の独自性や優位性が認められ勝ち取った仕事ですから、クライアントに対して感謝の気持ちを強く持ちましょう。

 

 仕事は、黙っていても降って湧くように発生するわけではありません。「私は営業ではない」は通用しません。それこそ「全社営業」です。

 

 すべての社員がCS(カスタマー・サティスファクション;お客様満
足)を意識して、それぞれの業務に携わることが重要になります。

 

 現場的視点だけではなく、もっと明確に営業的視点を持ってください。