超高速!参勤交代 老中の逆襲 | kanoneimaのブログ

kanoneimaのブログ

私的備忘録

書名:超高速!参勤交代 老中の逆襲
作者:土橋章宏
出版:講談社 らくらく本
内容:江戸時代、八代将軍・徳川吉宗治世下。享保二十年(1735年)、幕府の老中・松平信祝(のぶとき)の画策により、「五日で参勤せよ」と命令された陸奥国磐城(いわき)湯長谷(ゆながや)藩。藩主・内藤政醇(まさあつ)は少数精鋭の家臣を率い、雇った忍び・雲隠段蔵(くもがくれだんぞう)の道案内で最短距離の山中を駆け抜け、参勤を成し遂げた。八代将軍徳川吉宗は、この参勤騒動によって不正と陰謀が暴かれた松平信祝に蟄居(ちっきょ)を申しつけた。幕府の疑いを晴らし吉宗に誉められた政醇は、家臣たちと領国への帰途につく。だが、信祝は野心を諦めておらず、ひそかに尾張柳生家に裏仕事を依頼する。そうと知らぬ政醇は、水戸街道にある牛久(うしく)宿に滞在していた。飯盛り女のお咲を身請けするためだ。だが、政醇が用意した金子(きんす)では足りず、家臣たちが道場破り、賭け碁、板前仕事、矢場、猿回しなどで銭を稼いでいた。一方、日光参詣で将軍が不在の江戸では、幕閣の要人が立て続けに暗殺され、信祝が老中の職に返り咲く。さっそく信祝は恨みを抱く湯長谷藩に新たな沙汰を下す。沙汰を受け取った湯長谷藩江戸留守居役・秋山平吾が慌てて主君に伝えに走ると、ちょうどお咲を無事に身請けした政醇は、家臣たちと祝いの宴を開いていた。そして、「湯長谷藩はあと二日のうちに交代を終えよ」という命令に仰天する。行きは参勤、帰りは交代。二つあわせて参勤交代。湯長谷藩はいまだ交代を終えていない事を、信祝はついてきたのだ。しかも参勤の時の倍の速さで進まなければならない。帰り着かねば藩が取り潰しになる。さらに信祝は湯長谷藩に江戸城天守閣再建の手伝い普請(ふしん)の沙汰を下すという。とても小藩に負担できる規模の普請ではない。政醇たちが再び藩存亡の危機にさらされている頃、江戸城では満身創痍の忍者が目を覚ます。記憶喪失の忍者は「月影」と名付けられ、内藤政醇の暗殺を命じられる。さらには信祝との密約で湯長谷藩を狙う尾張柳生の七本槍の姿が……。波乱万丈の参勤交代活劇。
※2015年出版