私はヨーグルトを買える母になれた | Kanon's diary

Kanon's diary

雑記帳である。

日本に帰国して2ヶ月。ヨーグルトを娘に買い与えてあげられる幸せを噛み締めています。
裁判しなくても、人ならもらえる手当が日本ではもらえているから、娘にヨーグルトを買ってあげられるのです。

1個43ルーブルもした、セールでも25ルーブルしたヨーグルトが日本で私が通うスーパーでは3個入って120円あれば買える。セールなら100円のもあった。
一番安いのを買っているのに、髪の毛も、プラスチックの破片も、1つも見ていない。もう2ヶ月もヨーグルトの蓋を開けているのに。
素敵だ。素晴らしい。人はあまりに素敵なものを目にすると、語彙が乏しくなるのだ。
それは、我が娘を見た通りすがりのおばあちゃんたちが「可愛い、お人形さんみたい、まっ白ー!」としか言えなくなるのと同じだろう。(今日言われた) 親バカ御免。

ヨーグルト、賞味期限が迫れば当然かのように安くなる。
この人道的な優しさに毎回歓喜し、政治家でも軍隊取締官でも無い私めにも、この恩恵を受け与えてくれる日本に感謝しています。


私が住んでいた僻地ロシアでは、乳製品子ども補助も外国人だからと私は除外されました。
※この乳製品補助手当は、国が支払う、その子どもへ与えられるはずの代金が親の娯楽に使われないために子どもにしかいらない乳製品で渡すと聞いたことがある。絶対そうだ。そうしか考えられない。本来、乳製品買う金でネイルサロン行くだろう。爪ギラギラの新米ママ同僚らの顔が浮かぶ。

しかし他の共和国や州では外国人でも、もらえていることを知り、裁判をして、この乳製品の件では勝ちました。だから私は、裁判後は乳製品を娘のためにもらえたのだ。
子ども乳製品受取場に並んでいた赤子連れのアゼルバイジャン女に、指をさされながら大音量で喚かれた。きっと、「なんでアジアのチンチクリンはもらってるのに私にはくれないの」というところだろう。
私は彼らの言語を知らないので特に腹立つこともなく済んだが、人差し指を指されたことが堪らなく不快だったのでその分だけお釣りの無いよう言い返した。常に脳内は整理されているつもりなので、言葉は選んでいるつもりだ。()
ロシア語もできないのに、乳製品受取場に辿り着けたこのアゼルバイジャン人のことは評価してあげるべきだろう。

流産したあと、子宮が捻れるから横になってはならない、立ってろ。という医療信念のロシアという名のド僻地で流産、妊娠、出産しました。
私は夜の帝王切開で、その後勝手に医療ミスで縫合失敗されて手術になった、しかも事実隠蔽されたのに、それにより残業増えた看護士に「おまえのせいで帰れなくなった、メス犬売女」と言われました。これ、産後のブログに確か書いたな、思い出した。忘れられないのよ。
私は切腹後直後で、深呼吸もできないので声なんて出ません。言われ放題だ。
医療ミス受けた患者なのに、メス犬だの売女だの言われるなら、私はあの人らをなんと呼べばフェアな関係でいられるのか、無い頭で必死で考えた。
答えはここでは割愛する。


日本がすごいです。西松屋に行きました、ありすぎるカラフルなベビーグッズに圧倒されてしまいました、もう行きたくありません。ド僻地から来た私には迫力すぎて、心臓に悪かった。だれか、友達と行かないと、私は潰れる。私はもしかしてジゼルのように可憐で繊細なのかもしれない。

僻地で、娘にヨーグルト買う金もなく暮らしてた私には、割高の子供用食器や食事机は、大統領側近の官僚が使うような贅沢品に見えるのです。いつかあれが買えて、使いこなせるようになるのが夢です。

日本の手厚い制度のおかげで、エコーや血圧計といった金のかかる医療器具が揃った、最先端の産婦人科に無料で通えています。

日本がこんなに素晴らしい国なんて知りませんでした、今までごめんなさい知ろうともしないで、という背徳感もあります。

あー、なんて偏ったブログだろう。
でも、ロシアからかえってきて、自分の目で見たものしか信じない私には、日本が輝いて見えてるのですそれがたとえ錯覚だとしても、
内診台から落ちて前患者の血が溜まったトレーに落ちるなんてことは、日本にいる限りありえないので。
比較軸が低いので、私は今のところ日本では、
どこでも生きていけそうだ。

こーんな取り留めのない書きなぐり雑記帳にお付き合いいただいて、
しかも私のブログのファンだなんて言葉ももらってます、みんな日本女性。
日本男に嫁いでたらもう少しおしとやかなキラキラバレリーナみたいな、バレエがんばってますブログになってたのかな。いや、本性出るな、出まくるな。かわんねえな。ビール飲みたくて震える


今日も日本にありがとう🍺✨🍻