寝台車の旅 | Kanon's diary

Kanon's diary

雑記帳である。

ロシアの寝台車はのろのろ走る。
深夜特急 著:沢木耕太郎 に因んで
当記事の題名を「深夜鈍行」にしようかと思ったくらいだったが、やめた。

急用で日帰りモスクワ旅行。
行きは乗り合いタクシーを利用。9時間で800ルーブル。
帰りは寝台車。10時間で2500ルーブル。
タクシーのほうが安価だし予約も簡単だが、身体に負担がかからないのは寝台車だった。

クペ(4人1部屋のブロック)
なんと女性専用クペだった。しかもベッドが新しい。
シベリア鉄道に乗った時は、ダニか何かヘンな虫に刺された。
3年経てば物事変わるというか、ロシアは近代化してきたと言うべきか。



寝台車の旅は慣れると楽しい。
昔から日本人だと思われない私は、カザン(タタール人)だと思われている。
そこで自分から日本人であることを教えると驚かれるが
その時のロシア人たちの笑顔がいつも好き。

知らない人とお話して、半日でも寝食共にするだけで仲良くなれる。
今回は特に、54歳の女性の話が面白かった。

恋愛・不動産売買・老後について。

人々が抱えている問題は国籍を問わない。
若い私に人生のアドバイスもしてくれた。
「知性・恋愛・勉学あってこそ人生よ、学びなさい、恋愛しなさい」
ああ、恩師レービチも同じようなことを言っていたな。


54歳.....。私の母の将来だ。確かにここのところは母も老後の話をしている。
正直なところ、私にはまだ老後の母の姿が見えない。


私が母の老後について現実と捉えるようになれるには
それから自分の将来について考えられるようになるには、
あと3年はかかる。いやそれ以上?
23日で私は23歳になる、3年後は26歳。アラサーであるw
だが今はまだ、目の前のことで精一杯だ。
急がば回れとは言うけれど、私は回ってばかりだな


などと考えさせられた寝台車の旅だった。
硬いベッドは腰が痛くなるけど、これもたまにはいい。