東京国立近代美術館で開催の
開館70周年「重要文化財の秘密」
にいってきた。
本展で紹介されているのは、明治以降の美術工芸品の重要文化財!
現在、重文は、13342件あるうち、
明治以降の美術工芸品の重文となると、
たった68件である。
今回の東京国立近代美術館には、
その68件のうちの、51件が公開されていた。
1955年以降
指定年順年表
作品が初めて展示された年と重要文化財に指定された年はずれている。
その理由は作品のキャプションを読んでいくうちにわかっていく。
重要文化財は、これまで教科書や個別の展覧会で見たものが多かった。
横山大観《生々流転》 1923(大正12)年 東京国立近代美術館蔵 通期展示
これは、2018年に見たものだが、当時を思い出す。
その時のこと。
こちらで初めて視て印象深い作品は
高村光雲の《老猿》(東京国立博物館蔵)
明治以降の重文としては唯一の木彫!
福田平八郎 漣(さざなみ)1932年大阪中之島美術館
一見、抽象絵画に見えた。
作者は琵琶湖で釣りをしながら湖面のきらめきに興味を覚え、
スケッチを繰り返し、また友人の写真家の協力を得て構想をまとめたといい、
実際のは綿密な自然観察から生み出された。
水面に反射する光は金箔の上にさらにプラチナ箔を貼ることで
輝かしい効果を生み出している。
全体を通して感じることは、重要文化財に選ばれるのは、
最初は問題作と思われながら、社会経済の変遷により
後の時代に影響を与えるような
当時としては斬新な発想の作品が多いように感じた。
同時に、個人としては新たな観点で鑑賞できた。
会期:2023年3月17日(金)~5月14日(日)
会場:東京国立近代美術館
https://jubun2023.jp/
東京国立近代美術館に行くもうひとつの楽しみは
定期的に展示替えする常設展を視ることができることである。
続きの常設展はこちら。
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