白神山地は、
1993年(平成5年)12月、日本で初めてのユネスコ世界遺産
(自然遺産)に登録された。そこには「人の影響をほとんど受けていない
原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」
(世界遺産登録理由)と記されている(承前)。
周囲の景色を視ながら、ひたすら歩く。
程良く整備された歩道(初心者コース)
まずは、小回りコースを行った。
人間が食べられるキノコも生えていた。
小川のせせらぎ
音響効果のある舞台装置のよう。
ここで、ネイチャーガイドさんが笛で素敵なメロディーを聞かせてくれた。
サプライズ!
朽ち果てた古木も役立っていた。
ブナは木へんに無と書いて昔から「何の役にもたたない木」とされてきた。
腐りやすい上に加工後に曲がって狂いやすい性質を持ち、
唯一薪などの燃料として利用されていたものの戦後の化石燃料の普及により文字通り使い道のない木となり伐採され杉や檜といった樹木に植え替えられていった。
しかしこれらは人間の目から見た勝手な考えで
自然界においては大変重要な働きを担っている。
まず毎年谷底を埋め尽くすほど成る木の実はドングリや栗と同様栄養価の高いもので、小さな昆虫から熊といった大型動物まで多くの生物の食料となり食物連鎖の根幹をなしている。
また毎年山のように落葉する葉は多くの微生物や昆虫たちによって分解されフカフカのベットのような腐葉土の層を形成する。
この腐葉土の層は雪解け水や雨を貯水する働きを持っており、
いわば巨大な自然のダムのような働きを担い流域の水害を防いでいる。
この他腐葉土の層は栄養分が豊富であり、そこを通過した水はきれいに濾過され栄養分の高い水となり流域の土地や海を潤わせる。
このブナ林の水は海草類や貝類の成長に非常に重要な働きをなし、
近年は牡蠣やホタテ、海草類の養殖業者が海から離れた水源地に
ブナの木を植える試みも多く見られるようになった。
他にも二酸化炭素の吸収や動物たちの住み処など
自然界にとってブナ林は大切な働きを担っている。
(説明書より引用)
次は大回りコースに行きます。続きはこちら。
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