東西線の竹橋駅から

徒歩1分の「丸紅ギャラリー」に行った。

 

今回の展覧会は

丸紅ギャラリー開館記念展の第2弾

”「美」の追求と継承-丸紅コレクションのきもの-”

と題するものだった。

 

 

そもそも丸紅は現在は総合商社だが、

1858年の創業以来、

第二次世界大戦まで繊維を中心とした

卸販売業者として発展してきた。

 

戦前、時代に左右されない「美」を持った商品づくりの一環として、

古い染織品に備わる「美」に着目し、染織技術や意匠の研究のため

コレクションを行ってきた。

 

それらの染織品コレクション400点あまりが

丸紅の所蔵品として受け継がれている。

今回の展覧会では前期後期合わせて

44点の展覧会だった。

 

展示構成

 

プロローグ「名品会」の誕生ーコレクションのはじまり

第1章「丸紅商店の審美眼ー江戸時代小袖の優品たち」

第2章「新たな技術との出会いーコレクション蒐集前夜のきもの」

第3章「意匠と技術の探求ー伝統に学ぶ」

第4章「新たな美を求めて」

エピローグ「未来への継承」

 

中は撮影不可。

数ある作品の中で

自分なりに印象深い作品をフリーネットより

拝借して記録しておこう。

 

納戸紋縮緬地淀の曳舟模様小袖江戸時代

 18世紀後半 下絵 伝勝川春章

 

 

この図は、リフレットのメインビジュアルの

上の部分になっている。

 

曰く、

初代伊藤忠兵衛が持ち下り商いを始めたのは1858年。

忠兵衛は初めての持ち下りで京都から

淀川を下って大阪に入ったのち、

泉州、紀州へと出向いた。

 

「納戸紋縮緬地淀の曳舟模様小袖」には、

忠兵衛も通った淀川の風景が描かれており、

丸紅創業の精神に思いを馳せることができる

貴重な衣装。

 

丸紅ギャラリーのロゴマークは、

 

この小袖に描かれた船頭と船、

水の流れをモチーフとしてデザインされた。

 

2つの図形がなだらかにつながる様は、

丸紅ギャラリーのコンセプトである

“古今東西の美の共鳴”、そして

丸紅と社会、芸術文化とのつながり

を表現しているそうだ。

 

メインカラーには、小袖の納戸色をベースに

アレンジした濃紺と、

丸紅ギャラリーを代表する

絵画の一つ、ボッティチェリの

≪美しきシモネッタ≫

の髪色をモチーフとしたゴールド

の2色を用い、カラーでも

“古今東西の美の共鳴”を表している、

そうである。

 

 

染分縮緬地源氏絵海辺風景模様小袖

江戸時代 18世紀後半

 

きものの柄で世界最古の長編小説

「源氏物語」に取り入れるとは、

ちょっとしたおどろき。

 

色のバランスも素敵だった。

 

これらの作品は、きものを視るというよりも

300年以上も前のものが、

よくぞ保存していることに感服し、

きものを通して

絵画やアートを鑑賞している気持ちになる

眼福のひとときだった。


会期:2022年6月7日(火)~8月1日(月)
前期:2022年6月7日(火)~7月2日(土)
後期:2022年7月4日(月)~8月1日(月)


【リピート割】会期中チケット半券のご提示で

入館料より200円割引いたします、とのこと。

 

後期も行くことにした。

 

 

以前に行った時の開館記念Ⅰは、こちら

  キラキラ    キラキラ  

励みのために、にほんブログ村に参加しています。

INポイントの順位がわかります。

ぽちっと1日1回click応援よろしくお願いします。

    ↓

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村    

 

にほんブログ村 旅行ブログ ぶらり旅へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
にほんブログ村

にほんブログ村 ハンドメイドブログ ハンドメイド生活へ
にほんブログ村

今日もありがとう!         フォローしてね    

  キラキラ    キラキラ