豊かな発想/M式「海の幸」森村泰昌ワタシガタリの神話 | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

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アーティゾン美術館6階 展示室で開催中の

アーティゾン美術館へ。 森村泰昌M式「海の幸」

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×

森村泰昌 M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」に行った。

(会期: - 2022年1月10日[月]

 

 

森村泰昌 (1951-  ) は、

1985年、ゴッホの自画像に扮する

セルフポートレート写真を制作して以降、今日にいたるまで、

古今東西の絵画や写真に表された人物に変装し、

独自の解釈を加えて再現する

「自画像的作品」をテーマに制作し続けている。

 

今回は石橋財団コレクションと現代美術家によるジャム・セッション第2弾。

 

第1弾は、こちら。

 

 

石橋財団所蔵、明治時代に活躍した青木繁の代表作《海の幸》(1904年)から

森村泰昌が、インスピレーションを得た作品を中心に展示されていた。


 

(展示構成)

序章 「私」を見つめる

第1章 「海の幸」鑑賞

第2章 「海の幸」研究

第3章 M式「海の幸」変装曲

第4章 ワタシガタリの神話

終章

 

序章<「私」を見つめる>では、

青木繁の自画像や肖像写真と

それに扮した森村さんの作品を並べて展示。

 

左:青木繁「自画像」1903年 石橋財団アーティゾン美術館蔵
右:森村泰昌「自画像/青春(Aoki)」2016/2021年 作家蔵

 

 

第2章<「海の幸」研究>では、ジオラマや習作、衣装、制作映像などを展示。

 

 「海の幸」  ジオラマ

 

 

青木繫の海の作品

 

第3章<М式「海の幸」変装曲>で

《М式「海の幸」》とご対面。

 

森村泰昌「M式「海の幸」」2021年

 

展示室が円形になっていて、《海の幸》のバリエーション8点がぐるり。

 

 

構図は「海の幸」と同じで

古代から、近現代の日本の世相をたどっていて、

戦場、オリンピック、学生闘争、万国博覧会、渋谷の街、

そして黄昏の海へと変遷していく。

 

 

第4章<ワタシガタリの神話>

 

 

青木繁に扮した森村泰昌が

青木繁本人に関西弁で語りかけるという

18分ほどの映像作品。

 

 

森村は「海の幸」とは単なる漁村の風景ではなく、

「神々の黄昏の光景ではないか」と言う。

 

青木繫の「海の幸」は、

時を超えて、果てしない想像を喚起させる

「神がかった絵」なのは間違いない。

 

青木繁の作品や言動を誉めたり、貶したり、

パロディ化しているようにも感じられたが、

森村泰昌自身が敬愛しすぎているからこそ、

できた映像作品のようにも思えた。

 

森村泰昌は70歳を過ぎているのに、

20代の青木繫を演じ、若々しかった。

 

しかし、昔の20代は大人っぽい。

 

終章は《M式「海の幸」》に登場する女の顔が4点展示。

 

《M式「海の幸」》に登場する女の顔

 

青木繁が愛し愛された

福田たねさんは、当時の女性としては

新しい考え方の女性だった。

 

 

最後に、これまで、多数回、鑑賞した

日本で初めて国の重要文化財に指定された

西洋画青木繁の「海の幸」を貼り付けておこう。

 

 

 

青木繁「海の幸」の一枚の絵から、

M式「海の幸」は、

とっても発想を豊かにしてくれて、鼓舞してくれた優れものだった。

 

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