第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

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ポーラミュージアムアネックスから

資生堂ギャラリーで開かれている

「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界」に行った。

 

(会期:~8月29日(日)予約不要・入場無料

ツバキカイ8 特設サイト
https://gallery.shiseido.com/jp/tsubaki-kai/

 

 

第二次世界大戦で一時中断していた資生堂ギャラリー活動を、

1947年に再開するにあたり誕生したグループ展「椿会」。

 

誕生から70年以上にわたり、時代とともにメンバーを入れ替えながら、

第一次椿会から第七次椿会まで、これまで合計86名の作家が参加してきた。

第一次椿会のメンバーは日本の美術をリードしてきた

怱々たるアーティストがズラーリ、ズラリ。

【日本画】川合玉堂、鏑木清方、小林古径、杉山寧、徳岡神泉、

福田平八郎、前田青邨、安田靫彦、横山大観


【洋画】梅原龍三郎、金山平三、川島理一郎、

須田國太郎、曾宮一念、藤田嗣治、安井曾太郎、和田英作

 


パンデミックで世界中が混乱の渦にある今、

新しく「第八次椿会 ツバキカイ 」がスタート!

メンバーは、杉戸洋、中村竜治、Nerhol (ネルホル)、ミヤギフトシ、

宮永愛子、目[mé]

この6組のそれぞれジャンルの異なるアーティストたちが2023年まで

毎年テーマに沿った展覧会を開催して行く、という。

初年度のテーマは「触発/Impetus」。

 

資生堂がこれまでの椿会展で蒐集してきた美術収蔵品から、

メンバーが「あたらしい世界」を触発される作品を選び

自作と共に展示している。

展示風景

 

 

ミヤギフトシ

 

(消えた香り/書かれる手紙) 2021年

セレナーデのボトル、オノト万年筆

香水セレナーデ 1943年 資生堂

 

ミヤギフトシは、1981年沖縄生まれ。東京在住。20歳のときにアメリカに渡り、

NYのプリンテッドマターに勤務しながら自身の作家活動を開始する。

2014年からはユリイカ、新潮、美術手帖など文芸、美術雑誌へも寄稿をし小説も書いている。

 

 

宮永愛子 「message 2019/2021」  2021年

ナフタリン、石(陶片)、ミクストメディア

 

東京芸術大学大学院美術学部先端芸術表現専攻修了。

平成18年度文化庁新進芸術家海外留学制度によりエジンバライギリス)に1年間滞在。

第22回五島記念文化賞美術新人賞を受賞し、

同賞により2011年からアメリカを拠点に活動。

日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩を使ったインスタレーションなど、

気配の痕跡を用いて時を視覚化する作品で注目を集める。

 

 

杉戸 洋 「おきもの」 2021年

 

シンプルなモチーフを描き、繊細かつリズミカルに配置された色やかたちが特徴である。

現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画准教授を務める。

 

 

中村竜治「関係」2021年 

 

建築家の中村竜治氏が選んだのは、三輪美津子と内藤礼。

 

内藤礼の作品を見つけるのに時間がかかった。

 

あぁ、ここにという感じ。

 

壁の陰に隠れているように配置されていたのは

三輪美津子 「EBBA ーNo.4」  2002年

油彩 キャンバス  第5次椿会

 

三輪美津子 「四つの眼の池 Ⅰ~Ⅳ」 シリーズEBBAから 2003年

油彩 キャンバス 第5次椿会

 

この配置も計算づくだった。

 

これらは、資生堂の収蔵庫から作品を引っ張り出してきただけでは

なかったのだった。

 

作品と、それに対する応えを自身の作品や方法で提示することで、

収蔵作品に新たな視点を加え未来へとつなげることを試みていた。

展示を見ているだけでは作家の意図は読み解けなかったが、

丁寧なテキストを受付で配布しているので展示を一通り観た後に

それらを見ながら再度、見ると意図していることがわかった。


特設サイトをチラ見してしてから、視るのがよいかもしれない。

ツバキカイ8 特設サイト
https://gallery.shiseido.com/jp/tsubaki-kai/


今年の「2021 触発/Impetus」に続き、

 

「2022探求/Quest」、「2023昇華/Culmination」と位置づけ、

プロセスを踏みながら新たな問いを見出し、

深めていく作業をこれから3年間行っていくそう。

 

この後どんな展開、そして物語が紡がれていくのか。

 

アフターコロナの後、

来年、再来年と見逃せない展覧会となった。

Information

「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界」

会期:2021年6月5日(土)~8月29日(日)
開館時間:平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00
休館日:毎週月曜休 (月曜日が休日にあたる場合も休館) 及び 8月16日(月)~23日(月)夏期休館
入場無料
会場:資生堂ギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座8-8-3
東京銀座資生堂ビル地下1階
https://gallery.shiseido.com/jp/
主催:株式会社 資生堂

 

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