日本橋三越本店 本館6階コンテンポラリーギャラリー
で行われている
二人展「時間」を視た。
2021年3月3日(水) ~ 2021年3月15日(月)
最終日は午後5時閉場.
ギリギリ鑑賞時間に間に合った。
同じ多摩美術大学に入学して、それぞれ異なるアプローチで
現代美術を表現してきた二人(田窪恭治と中村康平)が、
これまでの活動の軌跡と今後の展開について
考察する展覧会。
以下、二人について、説明より。
〇田窪恭治(1949年生まれ)は70年代初頭から『イメージ裁判』というタイトルのもと、
日常の行為やイメージの関係を問うイベントを重ねた後、行為の痕跡やの記憶をまとう
廃材に金箔を施した作品を「ヴェネチア・ビエンナーレ」に出品した。
そして、1989年から1999年までのフランスの古い小さな教会
田窪恭治《(通称)林檎の礼拝堂プロジェクト》や
00年から11年まで四国・金刀比羅宮の活性化を進めた《琴平山再生計画》など、
特定の場所や生物の記憶を辿り、
新たなイメージを創造して来た。
今回の展覧会ではその時々の「時間の断片」である作品を展示する。
〇中村康平(1948年生まれ)は抹茶碗を作る陶芸家。
その仕事で現代美術との接点を模索し続けてもいる。
2002年に現代美術の画廊で茶道具による個展「注釈としての工芸」を開いているが、
時期尚早であったかも知れない。
20年たった今回、その時の作品を再発表する。
瀧の絵の長棗には隠し文字で「言の葉の瀧」と書かれ、
蓋を開けた立ち上がりには「実体化作用」と蒔絵されている。
他に宮川淳の引用文を刺繍した茶碗を包む御物袋などが出品される。
加えて制作中の「現代の古典」と名付けられた茶碗類が展示される。
喜左衛門井戸茶碗、筒井筒井戸茶碗、長次郎のカセ黒楽茶碗の写しが中心となり、
経年の変化を取り込んだ作風には時間の流れに隠された
言葉の実体化の意図があるようだ。
どれも素晴らしいので、すべてを撮影したかった。
半分くらいが売約済みだった。
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