「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」を鑑賞! | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

Arts&Craftsの視点を中心に気になることをブレンドで紡ぐ
メモリー.
Live ! Love ! Laugh! With warm heart and cool earth!
禁無断転載 .このサイトの著作権は管理者かのん(Kanon)に帰属します。

東京都現代美術館で開催中の「ミナ ペルホネン/つづく」展。

 

以前、ミナ ペルホネンのは外国人のファッションデザイナーかと思っていたことがある。

 

そうでは、なかった。

 

「ミナ ペルホネン」は皆川明の(主にファッション)ブランド名であり、

「ミナ」が「私」、「ペルホネン」が「蝶」という意味のフィンランド語で

構成されていることを知った。

 

皆川明が暮らしやデザインの在り方を学んだという北欧。

以前に行った北欧の旅(フィンランド・スウェーデン・デンマーク)を思い出しながら鑑賞した。

 

北欧の旅については下記をclick!

https://ameblo.jp/kanon7811/theme-10105636994.html

 

 

皆川明がこれまで手掛けたテキスタイル(布地)やそれを使って作られた

ファッションの展示は、時系列を追ったものではなくて、

昔作られた服と最近作られた服を並べて展示しても

経年を感じさせずに時代を超えて互いが馴染んで存在していた。

 

 

シンプルで流行にとらわれないデザインのファッションに魅かれる。

 

皆川明が目指したのは「100年続くブランド」。

 

デザイナーが変わっても違和感のないように自分の名前をブランド名にすることはせず、

また流行に左右されず、「この服が好きだから、着る」という人を客層に見据え、

その人たちの人生に長く寄り添う服(テキスタイル)を提供することを考えていた、という。

 

例えば、同じ洋服をずっと着続けていると擦れて破れることがある。

普通はそれを繕ったり、断捨離したりするが、

皆川氏は破れた表地の裂け目から

黄色の布が見えてくるような仕掛けを施した服を作った。

 

擦れて破れるほど長く着なければその仕掛けは見ることができず、

また、擦れ方には着ている個人の日々の生き方が現れるので、

同じものはこの世に二つと無い、正真正銘の「自分だけの一着」になる。

 

~この考え方が気に入っている。

 

例えば、ジーンズなども

ニナ ペルホネンのデザインの端切れを

アップリケしたり、刺繍したりして、リメイクしたものと思われる。

 

 

1枚の布からできた、ファッションや小物。

 

ボタンetc.

 

これって、ペーパーウェイトにもなる。

 

型紙なしで作ったジャンパースカート。

 

 

ファッション以外にも精力的に取り組んでいた。

 

絵本の挿画として描いたイラストなどが、

「森」「根」「実」「種」「芽」「風」などのセクションに分かれて展示されていた。

 

皆川明の挿画に詩人の谷川俊太郎が句をつけた

「はいくないきもの」という絵本には、ミナペルホネンの世界観とは少し違う

不気味な生き物が出てくるが、洒落ている。

 

そして、

 

7、8年くらい前に青森県立美術館に行った時、

スタッフの制服はミナペルホネンだった。

素敵だった。

 

日本人は昔から衣類は何度も直して着続けてきた。

 

東北地方では、その中でこぎん刺しなどの刺し子の美しい文化も生まれ育んできた。

物を大切に長く着続けることで一着一着の個性が生まれる。

 

そこに共通点を見いだして、デザインもお洒落なこともあるけれど、

ミナベルホネンの制服にしたのかな、と思った。

 

今や、皆川明のデザインは、食器や住居にも及んでいた。

 

 

 

皆川明が構想中のシェルハウス

その模型

“簡素で心地よい宿” シェルハウス


日本でも、このように世界に誇れるブランドがあって、

今後も、その発展は続く、ということが実感できた。

 

日本から発信するこのブランドが

100年どころか、ファッション界のシャネルのように

半永久的に続く、と思う。

 

今後の展開が楽しみである。

ところで、

 

南青山にある

スパイラルビルの5Fには「call」というミナ ペルホネンの新業態のショップ兼カフェがある、という。

 

南青山に行った時、今度は、そこで、ミナ ぺルホネン世界に浸って感性を磨いてみたい。

 

ミュージアムショップで買った本

 

(詳細)

会期:2019年11月16日〜2020年2月16日
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで 
休館日:月
料金:一般 1500円 / 大学・専門学校生・65歳以上 1000円 / 中学・高校生 600円 / 小学生以下無料

 

アクセス

https://www.mot-art-museum.jp/guide/access/

 

にほんブログ村に参加しています。

ぽちっとclick応援よろしくお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村    今日もありがとう!                フォローしてね!