見どころ満載だった[カルティエ、時の結晶] | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

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国立新美術館で開催されている
日本では4回目となるカルティエの展覧会

カルティエ、時の結晶」を鑑賞した。

 

カルティエといえば、

1847年パリでの創業以来、ジュエリーをはじめとする

数々のクリエイションでその名を馳せてきたブランド!

 

今回の展示は、「時間」をテーマに、

「序章」に続く

「色と素材のトランスフォーメーション」

「フォルムとデザイン」

「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの章で構成され、

カルティエ作品が約300点も展示される展覧会だった。 

 

現代作品を紹介するだけあって、世界中の個人所蔵の作品を展示。

総出品数の半分以上を個人蔵が占めるという。

 

会場構成は、新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之がその会場デザインを担当し、

繊維会社川島織物セルコンに特別に制作させた布を天井が吊るされた

一般のジュエリーの展示方法とは異なる斬新な鑑賞方法だった。

 

会場内は照明を落としているため、端末の無料ガイドを耳にかけて解説を聞き、

素材を確認しながら鑑賞した。

まずは、序章にあったミステリークロックの展示に釘付けになった。

《大型の「ポルティコ」ミステリークロック》カルティエ パリ、1923年 カルティエ コレクション

ゴールド、プラチナ、ロッククリスタル、ダイヤモンド、コーラル、オニキス、ブラックエナメル 

 

時計の針が宙に浮かんでいるように見える時計。

ムーブメントは台座や装飾彫刻に隠れている、という。 

 

その制作には、時計師のほか、金銀細工師、エナメル職人、研磨師など、

多くの専門家が携わり、完成まで数か月を要した。 

ミステリークロックは、今も芸術品として珍重されている。


床の間に仏画とジュエリーの取り合わせが素敵。こういう飾り方もある。
仏画の手前に、
2本の「フェーン(シダ)の葉」ブローチ カルティエ パリ、1903年 カルティエ コレクション

時計付きデスクセット カルティエ パリ 1931年


(実物は、これらの写真より、格段に美しいです)。





昆虫

ヘビ

トカゲ



虎やジャガー

日本の印籠

カルティエの創作におけるインスピレーションの源になったのは、
世界各地の自然界の動植物などの万物から着想を得たデザインや

日本/中国/iインド/中東/エジプト/アフリカ/中南米等

 

あらゆる文化と文明に興味をもっていたことにある。

 

これらの源泉を辿ったら、世界一周できてしまいそうである。

 

壮大な時間を経て生成され奇跡的に見出された宝石を

 

卓越した職人技術によって結実したカルティエの宝飾の数々。

 

まさに、この展覧会のタイトルとおり、時の結晶である。

 

それらを展示方法で、眩い宝飾品を支えるデコルテや腕などを模した「トルソー」。

 

これらは日本の仏師による特注品。

 

屋久杉や神代杉などを素材として使用したハンドメイド。

 

そして、

 

本展覧会のガラスケースでは、ガラス面の映り込みがほとんどなかったので、

ガラス越しとは思えないほど、ジュエリーをしっかり見ることができた。

 

この展覧会は、ジュエリーに興味ある人ばかりでなく、現代アート等

いろいろなアプローチで鑑賞できるおススメの展覧会だった。

 

(基本情報)

展覧会名:カルティエ、時の結晶
場所:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
会期:2019年10月2日(水)-12月16日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00-18:00(毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1600円、ほか
展覧会HP:https://Cartier2019.exhn.jp
   
   
   
   
   

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