ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道 | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

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国立新美術館で始まった

「ウィーン・モダン クリムト、シーレ、世紀末への道」

Vienna on the Path to Modernism展に行った。

 

今回の展覧会は、ウィーンの芸術全般を広く紹介するものだった。

昔、好印象だったオーストリア・ウィーンに旅したことが思い出された。

 

あの時は、シェーブルン宮殿とスペイン乗馬学校を観にいくことがメインだった。

 

展覧会場に 入る前に1Fロビーに「ウィーンの至宝」と呼ばれる

ピアノ「ルーゼンドルファー」を見た。

世界に25台しかないクリムトモデルで、

ピアノの屋根の内側にクリムトの絵が再現されていた。

展示期間は5月6日まで。

 

  シーレの自画像のポスター

 

展覧会の構成はウィーンの歴史順に進む。

 

第1章 啓蒙主義時代のウィーン 近代社会への序章

あの女帝マリア・テレジア(フランス王妃マリーアントワネットの母)の肖像から始まった。

この肖像画の額の上には幼いヨーゼフ2世(マリーアントワネットの兄)がいる。

 

音楽の教科書で視たことがある羊皮に描かれたモーツァルトの肖像画ー小さい物だった。

 

第2章 ビーダーマイアー時代のウィーン ウィーン世紀末芸術のモデル

ウィーン会議が行われた。映画「会議は踊る」の舞台。クラシック映画で観たことがあったな。

 

音楽家シューベルト登場するのもこの時代.左の画像はシューベルトが使用した眼鏡。

 

 富裕層で使われた椅子。

 

          ティタイムドレス

 

第3章 リンク通りとウィーン 新たな芸術パトロンの登場

ハプスブルグ家最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベート

皇后エリザベートは、完璧なスタイルの美女。

愛称シシィ。ウィーンにはシシィ美術館がある。

 

皇妃エリザベート(1837-1898)のこと。

オーストリアの傀儡政権(オーストラリアとハンガリーの二重帝国)となった
王妃という制約された中に、自己の生き方を確立していった美貌の王妃。
オーストラリアやハンガリーでは今もなお人気者である。
そのドラマッチックな人生は、華やかな宝塚歌劇の材料にもってこいである。

 

 クリムト作 旧ブルク劇場の観客席 1888年~クリムトが皇帝賞を受賞した作品。

 

リンク通りを中心にしたウィーンができあがる。

ウィーン博覧会が開かれて日本美術も紹介されていた。

音楽家ヨハン・シュトラウス(子)が登場

 

第4章 1900年世紀末ウィーン 近代都市ウィーンの誕生

建築家オットー・ヴァーグナーの活躍

ウィーン分離派結成。 クリムト登場

 

   エミ-リエ・フレーゲの肖像 1902年

ドレスデザインとしても優れている、と感じる。

 

エミ-リエ・フレーゲはクリムトともっとも親密だった、

弟の未亡人の妹で生涯のパートナーともいわれている女性。(結婚はしなかった。)

 

クリムトはエミ-リエのヌードは描かなかったとも、

クリムトの死の直前に会いたいと言われた女性がエミ-リエだともいわれている。

 

巨匠ともいわれる画家に愛された美しいだけの女性ではなくて、

エミ-リエも芸術センスのあるファッションデザイナーで進歩的な女性だった。

 

クリムトの弟子イケメンエゴン・シーレやココシュカの活躍

 

日本でいえば、19世紀の日本は江戸時代で将軍家斉~慶喜の時代。

そして1868年に明治時代が始まった。

 

日本でも大きく時代が動いた世紀であった。

 

まとめ

 

ウィーンの芸術は、絵画だけでなく、音楽や工芸、建築、ファッションと

注目する点がたくさんあった。

 

この展覧会の展示内容は、絵画作品だけではなく、

椅子や銀食器などの工芸品や建築模型、アクセサリー、ドレスなどなど多岐にわたっていて

見飽きることがなかった。

 

音楽好きな人や工芸好きな人、建築好きな人、もちろん絵画好きな人だれももが楽しめる

見どころがたくさんの展覧会だった。

 

 『ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道』パンフレット

 

1898年から1918年まで続いた「ウィーン分離派展」のポスターは見ごたえあり。

その回ごとに違う人が描いたというポスターは、どれもおしゃれなデザインだった。

 

ミュージアムショップが面白い。

展覧会図録を買った。

 

大きいのは高いし重いので、文庫本サイズのものを買った。

このサイズはお値段もお手頃で、家に置いておくのも場所も取らなくて良かった。

このサイズの図録に今後もしてもらいたい。 

 

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