ベルギー第2の都市アントワープは、

世界有数の港を持ち、ダイヤモンドの研磨と取引の中心地。

 

ここのシンボルとなっている

「アントワープ聖母大聖堂」は、

ベルギー、フランドル地方で最大のゴシック建築。

 

1352年の建設から高さ123mの北塔完成までに

169年の歳月が費やされた世界遺産。

 

 

さて、

 

おそらく日本人なら誰もがアニメ等で知っている

童話「フランダースの犬」の少年ネロと愛犬パトラッシュ。

 

その記念碑は、ネロが観たかったルーベンスの絵がある

「アントワープ聖母大聖堂」のすぐ目の前にある。

 

 

これは日本のTOYOTAから寄贈されたもの。

記念碑のことば「フランダースの犬」

 

この物語は悲しみの奥底から見出す事のできる

本当の希望と友情であり、

永遠に語り継がれる私達の宝物なのです。

 

ここは地元民が腰かけるベンチがある

休息スペースとなっている。

 

現地では長らくこの物語は知られていなくて、

日本人観光客からの問い合わせが増えたことで、

初めてこの物語が注目された。

 

因みに「フランダースの犬」の原作者は

イギリス人作家ウィーダ(1839-1908)で、

翻訳者は「赤毛のアン」で有名な村岡花子(1893-1968)。

 

 

中に入った。

 

厳粛な中は天井は高く白く輝き明るい。

この大聖堂にあるルーベンスの絵画は超大作4点。

 

まずは、ネロが観たかった2点を観た。

 

 

            キリストの昇架(1610)

 3面構成の祭壇画。460×340cm(中央), 460×150cm(各翼)

 

 

                キリストの降架(1614)

 

 

「フランダースの犬」の最終回。

 

ネロとパトラッシュが力尽きる直前のシーンで、

『キリストの降架』の絵画を見上げる場面があり、

ネロはこう言った。
「ああとうとう見たんだ」

「ああマリアさま、僕はもう思い残すことはありません」

そしてネロとパトラッシュは

この絵『キリストの降架』の前で

床に横たわり、

天使に囲まれて昇天していった。えーんえーん

かつて、聖堂内では

ルーベンスの『キリストの降架』と『キリスト昇架』の

両作品の前に

厚いカーテンが覆われており、

銀貨を払った人だけに公開が許されていた。

 

画家志望の貧しい少年ネロが物語の中で

「きっとルーベンスは、貧しい人に

絵を見せたくないなんて思わなかったはずなのに」

と言っていた。

ネロがどうしても見たかった絵はこの絵だったのだ。

 

その他にネロとパトラッシュが毎日牛乳を売りに来て

帰りに大聖堂に寄って観た絵画

 

    聖母被昇天

ネロのまぶたに浮かぶものは、

ただ「聖母被昇天」の絵に描かれたマリア様の美しい顔。


マリア様は、波打つ金髪が肩にかかり、

永遠に輝く太陽の光がひたいを照らしていた。 


天使たちに囲まれた聖母マリアの顔に
二歳の時に亡くした母親の顔を

重ね合わせて見ていたのでしょう。 

 

        キリストの復活

 

「アントワープ聖母大聖堂」は美術品や名画の宝庫だった。

まるで、美術鑑賞をしているような大聖堂だった。

 

次に他の作品も記録しておきたい。

続きます。

 

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