国立西洋美術館 開館60周年記念
「松方コレクション展」、国立西洋美術館」に行った。

いつも国立西洋美術館に行った時、

常設展で断片的に観ていたから

今回はスルーしようと思っていたが、

今回は集大成のようなので入った。

 

会期:6月11日(火)~9月23日(月・祝)

 

 

エントランス

松方コレクションのはじまりは、

1916年、神戸の川崎造船所の社長であった松方幸次郎が、

まだ日本に存在していなかった

“西洋美術を専門とする公共の美術館”を作る

という目標を掲げて、作品の蒐集を行なった。

 

構成

プロローグ

Ⅰ ロンドン

Ⅱ 第一次世界大戦と松方コレクション

Ⅲ 海と船

Ⅳ ベネディットとロダン

Ⅴ パリ

Ⅵ ハンセン・コレクションの獲得

Ⅶ 北方への旅

Ⅷ 第二次世界大戦と松方コレクション

 

図録を購入したので、 画像は図録より。

 

 松方幸次郎の肖像 フランク・プラグイン 1916 油彩・カンバス

 

(カンバスの裏にはPainted in one hour(1時間で描かれた)

と書き込まれている。

友人のフランク・ブラングンはイギリスを代表する画家

のひとりで松方の収集を助けた。

 

出会ってすぐに描いたというから

親密度が伝わってくる

50歳の実業家の姿。

 

コレクションは、多様な時代や地域、ジャンルから形成され、

1910年代から20年代という短期間の間に築かれた。

日本のために買い戻した約8,000点の浮世絵

を含めると、作品総数は

1万点におよぶ規模を誇っていたという。

 

ところが、昭和の金融恐慌の影響により

1927年に造船所が経営破綻に陥ると、

コレクションは売られ、国内外に散らばっていく。

 

国立西洋美術館は、

1959年にフランス政府から寄贈された

松方コレクションの受け入れとして設立された。

 

本展では、散逸した松方コレクションの買戻しによって、

近年新たに収蔵された作品が複数展示されている。

 

私なりに印象深い作品を記録しておきたい。

 

睡蓮・柳の反映   1916 油彩・カンバス    クロード・モネ

 

2016年にルーブル美術館で発見され、松方家に返還された。

さらに松方家から国立西洋美術館に寄贈され、

1年間の修復機関を経て初公開。

本展の最終版に展示されていた。

 

 

松方コレクションを代表する名画。 睡蓮 クロード・モネ

 

あひるの子    ジョン・エヴァリット・ミレイ

 

松方コレクションの初期を彩った英国絵画 

靴は汚れているが、愛くるしい女の子

とあひるが暗示するものは何か、

と問いかけてくる。

 

 

     自画像  マネ 自信たっぷりな自身の肖像画。

 

 

ゴーギャン  扇のある静物

 マチスがあるとは。。嬉しいニコニコ

ゴッホ  アルルの寝室ー他に2点ある。シカゴ美術館他。

それぞれ少しづつ違っていた。

ルノアール

タペストリー

今回は実業家松方幸次郎(1866-1950)が美術コレクターとして、潔く豪快で波乱万丈な人生とともに収集したこれまでの常設展より数の多い約160点の展示だった。

彼は文化の成熟こそが、経済の発展へつながる、という確固たる信念があった。

その恩恵に浴する意義ある展覧会だった。

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