プラド美術館で次に観たのは
エル・グレコ(1541-1614)であった。
エル・グレコは、ギリシャ・クレタ島 出身、スペインで活躍した。
倉敷へ旅した時に大原美術館収蔵の
「受胎告知」を観たことがあるが、
プラド美術館にもある。
何点か他の国にもあるようだ。
この中世の作品が日本にある価値は大きい。
「胸に手をあてた貴人の肖像」
「羊飼いの礼拝」
エル・グレコ最後の作品で、一人の男の集大成といわれる。
画面左手前の羊飼いは、本人の自画像。
慈愛に満ち溢れた眼差しでイエスの覆いを取り去る聖母、
驚きの様を呈する聖ヨセフと、
感動を表現する羊飼いらのそれぞれの視線に、
この絵の主題である復活と永遠が表現されている、という。
エル・グレコの《オルガス伯爵の埋葬》
カテゴリーの関係でここに記録しておこう。
次はゴヤといく。続く