BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

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東京都美術館で行われている展覧会を

今日の午後から二件鑑賞した。

 

まずは、比較的空いていた「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」に行った。

 

BENTO—Design for Eating, Gathering and Communicating

 

会期:2018年7月21日(土)~10月8日(月・祝)

●場所:東京都美術館ギャラリーA・B・C

 

この展覧会は、

 

「おべんとう」が日本独自の食文化であり、

人と人とをつなぐ役割を果たしてきた

コミュニケーション・デザインの視点から捉えた

展覧会だった。

 

江戸時代や世界各国の弁当箱の展示

宴など誰かと一緒に食べる共食の場で使われた江戸時代のお弁当箱から、現代日本のひとり分のお弁当箱、そしてアジア、アフリカ, ヨーロッパなど世界のお弁当箱などが並べられていた。

 

●気になった作品

 

「あゆみ食堂のお弁当」の紹介 

 

読者からの「誰々にこんなお弁当を作ってあげたい」というお便りから、

大塩あゆ美さんが作ったお弁当を、平野平呂さんが撮影したもの。

「お弁当にこめた思い」と「作られたお弁当の写真」がワンセットになって、紹介されていた。 

 

 

 

·あゆみ食堂のお弁当 23人の手紙からうまれたレシピ 」 という  本から一部撮影。
 

作者: 大塩あゆ美

·       出版社/メーカー: 文化出版局

·       発売日: 2017/06/16

·       メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

どのお弁当にも愛がつまっていた。

 

 

②「おとうちゃんのお弁当」

 

 子どもの描いたデザインと、それを元につくったおとうちゃん(小山田徹さん)のお弁当が、ワンセットになって紹介されている。

 

 

 

日記風になっていて、その日の出来事や

お弁当へのコメントが書かれているのも、

見ていて楽しかった。

 

お弁当づくりにも絵心、アート感覚が必要と感じられた。

 

■様々な人の“おすそわけ”を作品に

 

 お弁当を「箱」と「布」によって自由にコミュニケーション空間を生み出せるツールだと考える北澤潤が制作した

 

FRAGMENTS PASSAGEーおすそわけ横丁》というのがあった。。

 

 

3区画に分かれた大掛かりな作品の中、まず入口には、様々な人に協力してもらい集めた、

雑貨や日用品、お土産など“おすそわけ”の品をまるで異国のマーケットのような空間が広がる。

 

その奥には、上野公園のお花見をインスピレーションにしたという2つめの空間。

ここでは、誰がどういったものをおすそ分けしてくれたのかを記した記録を読むことができ、

ひとつのものを通して本来の持ち主の人となりを感じることができる。

 

 

さらに奥には、来場者が“おすそわけ”するため

のボックスを用意。

会場にあるものを“おすそわけ”してもらうこともできる他、

次回来場時に自分が“おすそわけ”したいものを

ボックスに入れて持参すれば、

チケット代わりになるという。

 

私は次回、期間内にこのボックスに入れて持ち寄って「おすそわけ」することにした。

 

そのことは後ほど、改めて記述することといたしたい。

 

◎お弁当をつくりたくなる気持ちが湧いてきた展覧会でした。

毎日のお弁当づくりに悩んでいる人にも、

おすすめの展覧会です。