「こんにちは。須藤彰君。」
へらへらと笑うそいつの顔を、俺は気にもせず、ただ父の話に耳を傾けていた。
「お前には、この方の警備および、執事をしてもらうことにした。」
「そうですか。・・・して、学校は?」
「うむ。風鈴館高校の隣にある、風鈴館執事学校に入学させることにした。」
あぁ・・・
そういえばありましたねそういうもの。(テキトー)
「お前にはそこで、三ヶ月間、執事としての勉強と、警備としての鉄則を学んでもらう。」
「分かり申した。では・・・」
と、出て行こうとした瞬間、俺の足を冷たい手がつかむのを感じた。
「何用ですか。・・・紅蓮国光様。」
「ちょっと来い。」
いきなり命令かよ・・・
「分かり申した。」
俺が、紅蓮についていくと、紅蓮がつれてきたのは、我が家のペット・・・
いや、ペットというか、俺が飼ってるだけなのだが。
「挨拶しておけ。」
「はぁ・・・」
俺は、かごの中にいる、俺の王・・・黒猫の牙狼(ガロウ)に手を触れた。
牙狼は、俺の馬の黒天と似て、俺以外のものには触れさせないという、とんだじゃじゃ馬だ。(馬じゃないけど。)
「みゃ・・・」
「悪ぃな。また出て行かなきゃいけなくなった。」
「みぃ・・・」
「ったく・・・分かってんのか分かってねぇのか・・・」
懐っこく、俺の手の上に首を乗せ、自分で首を動かす。
「みゃぁ・・・」
・・・可愛い。めっちゃくちゃ離れたくなくなってきた。
「おい。」
「はぁ・・・何ですか。」
「・・・顔がニヤけてる。」
「ほっといてください。」
「・・・ほっとけるかよ」
「何か言いました?」
「いや?・・・もういいだろ。行くぞ。」
「分かりました」
『可愛いなんていえるかよ。』
『・・・?変なやつ。』
赤・・・主人公
青・・・紅蓮国光
