こんにちは。
スピリチュアルタロット占い師 月杜奏音(つきもりかのん)です。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
長くなっていますが、前回の続きです。
変な夢を見て金縛りに遭うようになってから、ちょうど10日後でした。
うとうとした瞬間、またあの夢の中にいます。
私は、外に引っ張られないように、両腕をひざの上に置いて力を入れています。
なぜか窓を閉めることができなかったので、動ける範囲でなるべく後部座席の内側に移動しました。
ですが、開いた窓から例の黒い腕がやってきたのです。
今日は私の腕がないので、その手は私の鼻や耳を思いきり引っ張って車外に出そうとします。
振り払っても何度も何度も、その腕は鼻や耳を引っ張ります。
『痛い、やめてよ!』
その自分の声で目が覚めました。相変わらず金縛り状態でしたが、なんとなくいつもと違う感覚があります。
いつもならなんとか声を出せば、金縛りは解けるのですが、その日はとても強くて、もがいていました。
とその時、私の鼻や耳を強く引っ張る黒い腕が寝ている私の横から伸びてきました。
上を向いている私は、なんとか視線だけをその腕の方向に向けました。
すると、全身黒ずくめの白いマスク姿のギョロッとした眼のあの男が私の隣にいて、左手で自分の頭を支え、私の寝ている左側を向いて、右手で私の鼻と口を引っ張っています。
今回は睨んでいるわけではなくて、マスクをしているにも関わらず、なぜか不気味に笑っているのが分かりました。
これはヤバい!
必死に金縛りを解こうとお経を唱えながらもがいていると、1階で食器がこすれるような音と、バタバタと歩く足音が聞こえてきました。
あっ、まだ夫が会社に行く前の時間なんだ。
だったら、スーツに着替えに寝室に上がってくるだろうし、とにかく大きな声を出して、助けを求めよう。
必死に声を出していると、ようやく金縛りは解け、私は即座に起き上がりました。
時計を見ると、8時30分。
夫はとっくに出社している時間です。
あれ、じゃ、さっきの音はなんだったの?
もしかして、1階の和室に遺影を飾っているし、お母さんが助けてくれたのかな?
なんて思っていると、叔父からメールがきました。
今病院です。
少し病気ではあったものの、癌ではありませんでした。
まだまだ元気に過ごせるようです。
ご心配をおかけしました。
叔父から連絡をもらったその日の夜から、その変な夢も金縛りもなくなりました。
ホッとしながら、私は推測してみました。
あの黒ずくめのマスク男は死神だったのではないか・・・。
母が亡くなる前には、一般的なというと変ですが、鎌を持ったフードを被った骸骨のような風貌の死神を何度か見ました。
ですが、人や場合によって、死神の姿にも色々なものがあるといいます。
そして、人が亡くなると、エレベーターとかタクシーやバスなどの乗り物で、あの世からお迎えに来るともいいます。
夢の中の車は、夫が運転していたとはいえ、助手席には亡くなった母が乗っていました。
なので、私が乗っていたのは、行く先があの世の車だったのではないかと・・・。
死神はあの車に私ではなくて、叔父を乗せたいから、私にどいて!と言っていたのかも・・・。
でも私がどかなかったので、叔父の命が助かった・・・。
私は叔父を死神から救ったのかな・・・。
なら良かったけど。
いや、待てよ!
それで叔父が助かったのなら、その車から外に出なかった私が、代わりにあの世にいくことが決定したってことになるのかな??
ちょうどその時期、福岡に台風が近づいてきていて、この体験の翌日が最接近の予報でしたが、この日から風と雨が凄くなっていました。
公共機関が止まっているにも関わらず夫の会社は休みではないため、自家用車で出社していました。
こんな天候と嫌な体験をした家に、今日は私ひとりきり。
なんだか嫌な予感がしました。
次回に続く
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