支える力も気力も無いけれど | Tへ

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ブラックタイガーに濯ぐ .◦☆* 。*◦*~♪

昨夜、散々倒れたT。

もう彼の入院を考えた。

私の手に負えない。

何度も倒れる彼を支える力は尽きている。

眠れないけれど心配で眠剤を半分に割って飲んで横になった。

深夜の3時過ぎに再び爆音。

愛犬が吠えまくっている。

彼が倒れただけでなく引き戸が外れて床に叩きつけられていた。

慌てて暗闇の中、手探りで電気を点けに行こうとしたら

斜めに倒れている引き戸に手や足が引っ掛かり怪我した。

なんでここまでするのか意味不明で

Tに怒りまくっても一切無視された。

きっと薬で意識の無い状態なのかもしれない。

怒りの矛先もなく眠れずに布団を畳んで部屋を出た。

もう

彼と暮すことが

無理。

常に思ってきたけれど限界だった。

キライではなく無理。

そんな気持にさせられるのは自分が睡眠不足で

疲れているせいもあるのだと思う。

SOSと叫びたい。

でも知り合いのいないこの街で誰に相談することも出来ない。

これは試練なのかな。

それとも彼の守護霊のような存在が

私を追い出そうとしているのかな。

そこまで考えてしまう。

意識の無い彼の行動は尋常ではない。

心配なのは愛犬のハッピーだった。

万が一彼が倒れて入院したら確実にハッピーは

保健所送りになる。

そんな事は断固として許せない。

だからTと共にここにいるけど自分一人では

どうにもならないことが多々あって滅入ってしまう。

介護疲れで起きてしまう問題が頭を過ぎる。

折れそうな気持に鞭を打って

Tと生きて行かなくてはと思う反面

全てを捨てて楽になりたいと思う自分もいる。

今日は

比較的

穏やかに過ごせた。

Tはお腹を壊していたのに無駄なく食べてくれた。

料理は嫌いではないけれど掃除が苦手な自分。

でも綺麗にしていないと嫌でたまらないのに

手が届かず不愉快になる。

年齢と共に体力も気力も落ちて出来なくなっていくから

汚れていくことや散らかっていくことに不安になる。

もっと

フットワークが軽かった頃の自分を取り戻したい。

そして

家の中を綺麗にしたいのだけど

問題は

彼の

過去の家族が置いていったもの。

出ていくのなら

全部持って行ってくれれば良いのに

沢山置いたまま出て行ってしまったようで

どうしたものかと途方に暮れる。

もう

戻ってくることもない人たちに残されたガラクタを

Tは捨てないでと言うから

尚更、困ってしまう。

長い年月、放置されて埃を被ったままのそれらを

収納すれば良いのだけど

立場的に気がひけてしまう。

私の知らない彼の家族との暮らしが

所々に残されているから

扱うには苦痛だった。

Tの過去の写真も大切にしたいと思うけど

私が関与して触れてよいのかも戸惑う。

片づかない部屋にずっと悩む。

こんな時、一人だったら楽なのにと思ってしまう。

面倒臭いなと思ってしまう。

そんな風に思うようになったら

きっと気持は冷めているのかな。

でも

情はあるから

居るのかな。

昨日5枚切りの食パンを更に3枚にカットして

玉子サンドを作った。

Tと買物して焼き鳥やカツオのたたきを買ったけど

本人は調子が悪くて一切口にしなかった。

今日の夜になってやっと

調子が良くなったらしく

少しだけ食べてくれた。

いつもTは食べられないのに買いたがるから

心配になる。

食べられれば問題ないけれど

嚥下の状態が悪いと食べることを躊躇してしまう。

お腹は空いていても飲み込めないから

自身の状況をいつも考えながら食べ物を口に運んでいる。

でも食べないことに関して責めてしまう私は鬼かもしれない。

食べたくて買ったのに食べられないときもある現状を

もっと理解していこうと反省した。

Tの飲み込みが良さそうなときに食事を提供する。

逆流しても食べる意欲があれば良いと思いたい。

そもそも

喉から下は小腸で繋げられている。

小腸は固形物を受け入れる役割ではないから

吐き出そうとしてしまうのかもしれない。

そんな後遺症にも負けずに頑張って食べてくれるTを

黙って見守って行かれたらと思う。

まだまだ私の心の器は

小さすぎるから。