突如病院へ その後爆食 | Tへ

Tへ

ブラックタイガーに濯ぐ .◦☆* 。*◦*~♪

今朝は比較的体調も良く起きられたのに

時間が経過したら体調不良になってしまった。

薬を飲んでも中々効かない。

家の事をあれこれすると精神的に参ってしまう。

この家を片付けたいのに手が行き届かない。

昨日も一昨日もTが珍しく心配してくれて

病院へ行こうと筆談してきたけれど

今病院へ行って入院になったら困る。

朝から何も口にしないで

痛みが通り過ぎるのをじっと待つ。

起きてきたTが


「歯が痛い」


と言ってきた。

どの部分か聞いたら

前歯の奥の歯茎だと言う。

今朝突然痛くなったらしい。

口腔内の痛みに関しては相当神経質になっている。

だからTは病院へ行くと言う。

一緒に付き添ってすぐに町医者へ向かった。

メモ帳をもって彼一人で治療を受けて

結果を看護師さんから聞いたら

大きな問題ではない様子でホッとした。

歯の一部に穴が開いていて

そこを埋めたらしい。

治療後Tは全く痛みが無くなったと言うので

一緒に買い物に行った。

今日は特売日だったので

沢山の野菜を籠に入れたら

何となく自己満足だった。

お惣菜より自宅で作った方がお得だものね。

と言いつつ歯の痛みが治ったTが

お惣菜を買いたがるのでコロッケと

助六寿司を買った。

 

私はどちらにも手を付けていないのに

今日もTの食欲が止まらない。

買ってきたお惣菜を食べた後に


「何か食べるものある?」


そう筆談してくるので

また柵で買ってきたカツオのたたきをカットして

紫蘇と新玉ねぎと青ネギと一緒に盛って

母から教わったタレを振りかけた。

ニンニクチップも作って乗せたら

数分後にはあっけなく完食している。

これは3~4人前はあったと思う。

私も食べたけど

二人で食べても残すと思ったら

ほとんどTが食べていた。

嚥下障害に惑わされながらも次々と箸が進む。

いつもお腹がペコペコだけれど

飲み込めずに食べる事が嫌になっていたようにも思う。

ふらふら~っと立ち眩みばかりする彼に

無理にでも食べるように何度も伝えたけれど

ずっと彼は食べられなかった。

何処で何がきっかけでスイッチが入ったのかは解らない。

相変わらず飲み込みに奮闘している様子で苦しそうだけれど

空腹には勝てなくなったのかな。

食べてくれる意欲が嬉しい。

購入したコロッケも助六寿司も

カツオのたたきも付け合わせも

全て完食だった。

食べないと力が出ない事は本人が一番よくわかっている。

そして食べる事が大好きな人でもある。

上手く飲み込めない後遺症で

今はやむおえず外食を避けている。

外で誰かとはしご酒もしたい気持ちを

グッと抑えてきたと思う。

食べたい欲求が爆発してもいいから

今、栄養をとって欲しいと節に願う。

夕方食べて、まだ食べたいと言うから

解ったと言ったのに

キッチンまで来て


「食べるものが欲しい。」


そう筆談してくるから

相当食欲が止まらないのだと感じた。

食べるペースは慌てていないけれど

まさか何もかも完食すると思わなかったので

Tの心の状態が気がかりになる。

食べられたり食べなくなったり

食欲のせいなのか食べる困難に嫌気がさしているせいなのか

それとも心の状態なのか

彼の心情をつかめない。

私はただ本人が食べたいと言う気持ちになった時に

食卓を並べるだけで深く関与は出来ないけど

食べられている今は少し安心でもある。

明日も食べられるのか不明なまま

沢山仕入れた野菜たちを

如何に調理するか空想しながら

浅い眠りだけど横になろうかな。