食べてね | Tへ

Tへ

ブラックタイガーに濯ぐ .◦☆* 。*◦*~♪

病院の食事は一概に言えないけど

Tは味がしないという。

私が思うには管理栄養士さんが居たとして

調味料に意識を向けると思うけど

薄味かもしくは

味をつけなければベストなのではと思ってしまう。

患者さんは味が薄いと言うだけであって

健康面を考えたら味をつけない方がより良いかもしれない。

でも食べる立場からするとそれでは味気なくて

食が進まない。

味がついた物を食べてきた人生で

味の無いものを提供されたら

不味く感じてしまうのも問題なのかな。

動物には味をつけずに食べ物を与えているけど

人間にはそれが通用しない。

素材の味そのものって

そんなに美味しくないのを感じる。

調味料で味付けしないと食べられない。

特にお寿司や刺身なんて醤油がなかったら

私は美味しく感じない。

食べる事の奥の深さを改めて考える。

Tが送ってくれた食事の写真は

微妙に解りづらかった。

完食出来たのかどうかも不明だけど

食べられたのかは微妙だった。

入院先で

きっとお腹はペコペコだと思う。

でも

気管孔からの呼吸が苦しいと

食べる意欲が失せてしまうらしい。

マラソン大会の途中で

栄養補給に

バナナや飲み物を置いているコーナーがあるけど

走りながら食べられるのを不思議に思う。

呼吸が上がって苦しいのに

食べたり飲んだりなんて

想像すると無理に感じる。

でも必要なんだろうなと思う。

テレビカードを購入すればテレビが見られるけど

Tは見ていない。

差し入れに本も持って行っていないから

何もせず寝てばかりなのかな。

気が向けば院内のコンビニで買物も出来るけど

アルコールは禁止で売られていないからお茶で凌いでいるのかな。

狭窄した気管孔が血で固まって

呼吸を塞ぐのさえ治れば

退院出来るかもしれないけど

慎重に見届けたい。

本人の帰りたい病はとまらないけど

私の手に負えないから

キチンと治療して欲しい。

彼を知っているのか

看護師さんも医師も優しい。

もしかして動画がバレているのかな

時々そんな疑問も過ぎる。(写真↓)